何年前だったのか指折り数えるのも面倒なくらいのワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ。
ギョガンレンズっちゅうバンドはサンフランシスコの友人宅に数日間泊めてもらっていた。
どの部屋の壁も、ワイルド・エンンジェルス物やホラー物の映画ポスターと、天井までとどくレコード棚で埋め尽くされていて、辛味の足りないアメリカンビールを飲みながら、クッション代わりのオリジナルと思われるナウガモンスター達に挟まれながらソファにゴロンと寝転べば、家主がオススメのレコードをそっとターンテーブルに載せてくれるという、スーパー快適な日々を過ごし、まさにソコには『アーノルド坊やは人気者』や『ファミリータイズ』で観て憧れていた靴を履いたままのアメリカンな生活があった。
そんな坂本龍馬も夢見たであろうフリーダムな環境の中、唯一の全員厳守のルールとして『室内禁煙』という鉄則が、その家には存在していた。きっと現役大統領が遊びに来ても守らされていたであろう。
その為、タバコを吸いたくなる度に屋外に出て玄関横のテラスに腰かけたり、アテもなくブラブラとご近所をうろついていた。
そんなある時、タバコをプカプカさせながら何となく雑草生い茂る裏庭に足を運ぶと、納屋の中に塗装が剥がれかかったボロボロな白い車がある事に気がついた。
横ッツラには堂々と「The MUMMIES」と書かれ、レコードジャケットでさんざん眺めていたあの車だった。
タバコを吸い終わり、キッチンで鼻歌まじりでハムサンドらしき物を食っていた家主に詰め寄り、車を見つけた興奮とその横ッツラに書かれたバンドの再結成の予定を長野訛りの英語で聞いてみたが「No」という返事しかなく、サクッと話題を変えられえてしまった。
そんでもって先週、「THE MUMMIES」が重く鎖された棺からニョキリと起き上がり、包帯なびかせて再結成&来日するという何ともステキな夜にギョガンレンズとして参加してきた。サンンフランシシコでスーパー快適な日々を過ごさせてくれた家主・ラッセルも、もちろんメンバーとして来日。

若かりし頃の人に言いたくない失敗のひとつに、『BACK FROM THE GRAVE』のハロウィン大会で普段通りの衣装でステージに立ち、「ギターウルフに本気で怒られる事件」というホロ苦な経験&学習(サウンドよりも、心意気)をしているので、今回も2週間前から生地を探し、ミシンを踏みまくってのステージ。ベースのチューニングする回数よりもをボビンに糸を巻いている回数の方が余裕で長かった。
遊びに来ていたショボ兄から、前日に出演したムガルスと衣装がピシャリとカブっていたとの情報を仕入れたが、出番前にウチらの衣装を見たセイジさんが「エライ!」と言っていたので全てヨシとしようと思う。

調子良くキラー・ビー気取りでベースアンプに飛び乗り、あの娘にチクリと毒針を決めようとジャンプ一番飛び降りたら天井のナニかに頭の触角(黄色のボンボン)が絡まり、その触角が頭からズレないように結んでいたヒモがギュッと喉に食い込み、その瞬間に耳の奥のほうでナニかがピキッと鳴って…
まぁ、慣れない衣装での冒険は危険は非常に危険だという項目も、今回、経験&学習できました。

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