ところで6ミリボルトだと,6角ネジなら対辺が10ミリなのに、ソケットネジでは内6角だと5ミリと半分であることに不思議を感じる。 確かに6角ネジにメガネレンチを内6角に6角棒を差し込むのなら、スパナの表面で押し付ける圧力,いいかえれば,工具がなめてしまうだろう力は内6角のほうが大きいので厳しい. それなのにネジがなめない理由は,ソケットボルトではネジの強さがある分硬度が高いので、耐えるのである。
しかし当然の事ながら,ぴたりと合ってない工具や角の丸まり始めた工具を使えば,6角スパナも穴も崩れていくので丁寧に良い工具で作業する必要が出てくるのは言うまでも無い.
**かこみで
ボルト頭にスパナを当てると、面ではあたらない説明
しっかり締めたい高力ボルトでは頭の内側が工具が入るようになったソケットボルト(キャップボルトともいう)も良く使われる. 内6角のボルトなどと呼ぶことも有る.
これもサイズと径、使用工具が決まっているので,便利だし,結構規則性が有るので面白い.
このボルトの頭で、まれに設計して寸法をつめたい事があるが,穴の深さを追いかけると,ボルトの頭の強度不足が発生するし,標準のボルトもそう見るとかなりテストされて,吟味されたものであることに築き,ボルトメーカーと言う目立たない記号の姿勢に関心さえするものだ.
**horexブレーキボルト -かこみ記事で
ボルトの頭で12角というのも有る,正確には12角形でなく,12の角を持ったものだが,航空機用やエンジン大端部の締めつけなど,高力,絶対確実な個所に用いられている.
相当特殊な例だが,HOREX644OSCAのフロントブレーキキャリパーを止めるボルトにはこれが用いられている. 普通のソケットボルトでは頭が大きいので,コンパクト化でやく1ミリ小さい頭を持つ12角ボルトを採用している.さらにネジ径は10ミリなのだが,インチ用の頭を使用し,径を落としたものだ,あまりにも特殊だが,機能にこだわるとそういうボルトさえ作るという設計屋の特性をあらわした例としては分かりやすい.殆ど聞いたことの無い例だがこれなどはインチとミリの両寸法の美味しいところを採用した,平和な時代だから出来た妙と言えよう.(参照なぜインチとミリ) インチとミリは別記
ボルトの頭はそれでも、少しでも重量を軽減するなどの理由で,斜めに削り取ったり,周り止めの穴を開けたり,熱の影響を拡散したりなど、高度な性能が要求される場でも改良、オリジナル化されている.それが時を経て,我々の手に入る価格で標準化されているのだ. おそらく100年前のボルトと言うのは高価なものであっただろう. 今では25年ほど前には一本10万円前後で専用製作されていたレース用のM6*25ぐらいのチタンボルトでさえ、1000円以下で近似品が手に入る量産技術が出現している.それでも高価だが....
たしかに同じ意味で,最初に作り始めたメーカーやねじ研究者の努力により、ネジの頭は実は丁寧に作られているのだ,いいかえれば,締めてて頭がぽろっと取れることの無いように,そして、材料の無駄が無いようになど,合理的な結果の形状である.恐らく今後も新しい頭が考案されていくのであろう.
ところでスパナを6角ボルトの頭に当てたとき,2たつの面が当たって,ボルトを緩めたり締めたりするのだが、面で当たっているように見えて,実は面で合ったっているわけではない!!??。 ボルトの頭の間隔幅が仮に10ミリだとすると,すぱなの面の間隔幅は10.1ミリくらいある.つまり0.1ミリの隙間が開いているのだ。もし0ならピタリだが,それでは作業性が悪すぎたり、その精度を維持するスパナと部位の組み合わせを維持するため、結果として高価なものになってしまうし,確実に締まるなら,そこまでコストをかける必要は無い. そういう理由から,隙間が遊びとして存在しているわけだが,接する部分は回すときにはボルトの角が線状に接しているに過ぎない.スパナの力を入れることは、ボルトの角を丸めようとしているような状態でとても苦しい. そこでなるべくピタリとした工具を選ぶことが良いことになるわけだ.
同じ微細に見れば角が当たる状態はメガネスパナでも起きている.ただ2面スパナに比べれば,6箇所も当たり,力が平均的に分散されるのでネジの頭にもやさしく,しっかり作業ができるわけだ. 前述したHOREXでは12角を使用したのは高価なチタンボルトをしっかりいためず扱えるようにしたものである、お分かりと思うが、12角なので、6角メガネのまた半分に角をいじめる力が減少するのである。
ソケットタイプのボルトの頭では多用されていないが,新しい形式のトルクスタイプを見かけることがある. 一般的でない工具だが,尾も月で作られた防犯用のネジ頭とことなり、一般ユーザーがイタズラに開けることの無いように合いたいコンポーネンツに用いられている. 特殊にしたため,同一径のものでは6角形のものより,工具側の一番力のかかる,部分が細くなっているので,高トルクで締める必要があるところには使われないようだ.
ソケットボルト同様に,ボルトの材質が強く硬いものが採用されている.
ボルトの頭ではつば形状を備えた.フランジボルトがが多く見られる。
ボルトには平ワッシャーを使用する場合が多いので,当初は兼用することから着想したもののようにも見えるが平ワッシャ-が,相手材の表面を守ることを大きな目的にしているのに比し,フランジボルトでは相手材との接触面積を増すことで,より大きな力で締めることと,緩みにくくすることが目的なる. 実質的な相手材との接触面積はフランジタイプにすることで,2倍ほどになるので、柔らかいエンジンなどの多くの鉄よりは柔らかい.アルミ部品に見ることが出きるのもうなずけよう.
現在では,かつて特殊だった,ソケットボルトにも,フランジ形状を持ったボルトが多く使われている。 エンジンや走行性能の向上に伴い.より強固に確実に締めつけたい部品が増えて来てるからである。
6角頭のボルトでは、また産業界の特性から,このような理由からフランジボルトは機械,自動車系に用いられ、強度の有る材料が使われる。が、フランジ無しは強度の必要が低い建築用なども使われるので,フランジタイプよりは弱いかもしれないと思って取り扱うことだ.
ボルトの軸部を見てみよう。
ねじ山より細いものと,ねじ山と同じ太さのものが有ることにきがつく。
ネジは普通の場合なら,ねじ山部分で破断するので,軸部はネジ底の太さでも持つという理論から,ネジ外形より細いものを,有効径ネジ(ボルト)とよんでいる。
ボルトの価格はショップなどで¥10からぐらいのものだが,ボルト製造工場での現場の製造コストはおそらく何¥、あるいはそれ以下であろう。 最近では,バイク自体もそうだが,コストダウンのため,材料費を削減するのが普通だ. この有効径にすることで,我々から見たら微小だが,確実に材料費は少ない. ,有効径ボルトの大きなメリットの一つとして考えられる.
普通,有効径ボルトは転造方式で自動化された機械で,製造されるので、有効径ボルトはそのまま転造ネジとして呼ばれることが多い. しかし、転造ネジの中にはネジ外径を持ったものも製造されていて,良く使われているので,このコストによる理由というのはうなずけよう。 しかし有効径ネジはこの細身のところを利用して,軽量であることや,長いボルトでの
組みつけやすさを考慮して,使われていることも多い。レーサーなどでは重量軽減のために切削して作るボルトでも外径を一部細くすることが普通だ.
ネジ外形の太さを持つ旧来からのボルトは、エンジン内部や,ブレーキの構成部品では,多用されている, 強度と、組み付けによる軸心の位置を維持するなどの太さによるガイド効果などが目的に含まれている.
もちろん量産では転造方式で,製造される。 ただオスネジ形状を持つ機能部品では製造上の効率から,切削加工によるものが多い. 時として,レーサーや,数量の少ない特殊なもの
では切削加工をしたボルト類を見つけることが出きる。転造するまでの数量が無いものだ.
変わった例では、ワークスマシンと言われるようなレーサ部品で使われる,チタン製のボルトも切削加工で作られてはいるが,航空機用などでは,チタンボルトが多用されるので,製造造コストを押さえるため転造による,外形ネジが存在し、最近では市販され手に入れられるようになった。
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