仙台に向かう車中で映画のストーリーをみんなで考えた。
その男はギターコンクールでの優勝を目指しているのだが、大の練習嫌い。そこで、魂と引き換えに壮絶テクを手にいれる為、悪魔との契約を結ぶべく、夜な夜な代沢十字路を素っ裸でギターを持ってブーラブラ。
そんなある晩、いつもの様に素っ裸でギター片手にブーラブラしていると真っ黒な雨雲が彼の頭上に突然あらわれ、強烈な光と共にジャンピング・ジャックな雷が彼を直撃。
すると、アラ不思議!彼の全身からワサワサと毛が生えてきて、持っていたギターはニョイボウへと変わり、気づけば道行く人々に「オッス!オラ、クス悟空!」と挨拶をする始末。
結局、ギターコンクールの事はキレイさっぱり忘れ、なんとなく知り合ったトク八戒、ヒロ悟浄、タケ蔵法師の4人で「そうだ、西へ行こう」という、旅を始めるのであった。
東京にもどったらとりあえず、冒頭の「代沢十字路を素っ裸で〜」のシーンを撮影しようと盛り上がったものの主役が首を縦に振らず、映画話はフェイド・アウト。
女の目線&口調で歌う、やしきトクじんの新曲「私のクール・スティック」をエンディングで流す提案も、もちろんフェイド・アウト。
全くフェイド・アウトする気配が無かったのは、ライヴの翌日に行った、昼時にもかかわらずヒンヤリするほど店内ガラガラの店で食った牛タン定食。
噛んでも噛んでも噛み切れず、ただアゴが疲れただけだった。

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