深夜1:00をまわっていただろうか。
アーケードの下で、彼女とバチコンと目があった。
と言っても、その通りを歩く男どもに片っ端から愛想を振りまいていたので、目があうなんて至極当然。コチラに手を振ってきたので、負けじとアホ面さげて手を振り返せば、小走りで寄って来てムンズと腕を組んでくるほどスーパー積極的な彼女。
「おニイさん、おニイさん、どこイク?」
との事。
中国なまりの日本語で。
いやぁ、四日市ガッツUは楽しかった。
あの空間がそうさせたのか?いや、あの日のメンツがそうさせたのか?
東京に帰る新東名高速の車内で、緊急チョコサミットを開いて原因を探るも結局分からなかったが、とにかく「楽しかった」の意見続出。
しかも、手前らの演奏中のステージが。
音もリズムもバシバシ決まる。
いろんなトコでミスったが全然問題ナシ。
そんな、ステージ後は当たり前のように調子づいて飲んだくれ天国。酒も極上にウマイ。
が、しかし、先々週に痛風っちゅう才能が大爆発したばかりの身としては、ホドホドに打ち上げを抜けて「何かスゲェ眠い」という欲望を発散すべく、近所の漫画喫茶で仮眠をしようとトボトボ歩いていたトコロ、彼女と会った。
「ねぇ、チョット寄って、安くスルから・・・」
との彼女の甘い提案に
「朝まで寝たいの。ホントに目を閉じて寝るだけ。な〜んもしなくていい。だから300円にしてくれない?」
と、コチラの小学生レベルの提案をぶつけてみたところ、かたわらで様子をうかがっていたボスと思われるオバちゃんが猛烈な勢いで彼女に中国語で怒鳴り散らして、木っ端微塵に交渉決裂。
別れ際、彼女に名前を聞いたトコロ、しれぇ〜と「アキ」と答えたので
「嘘つけ!どこがアキちゃんだよ。」
と、突っ込んだらコッソリ本名を教えてくれた。
いやぁ、四日市楽しかった。
その勢いで翌日の下北沢も楽しかったのが、またよかった。
百年ぶりに再会したにも関わらず、昨日も一緒に飲んでいたかのように何も変わらないスイッチ・トラウトのナカムラさんと一緒に撮った珍味な一枚。

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