先日、インパスターズのライヴを観に行くべくママチャリを転がしている時、雷に打たれたかのように強烈に、そんでもって、すこぶる冷静にフト思った。
「アレ?俺って、三十年近くこの感じを繰り返してねぇか?」って。
ティーンネィジ真っ只中だった頃は免許なんてスーパーなモノは持っていなかったので、どこへ行くにも自転車。
時速200kmで疾走出来そうなドロップハンドルのスポーツ車や、当時まだ、ニューカマーな扱いだったマウンテンバイクなど、いろんな自転車を乗り継いできたが、結局落ち着いたトコロは、いつの間にか懐にあったママチャリ。もちろん、ボコボコに変形したカゴ付き。
そのママチャリをライブハウスやスタジオの入り口に並べて、田舎バンド高校生の美しい原風景を存分にかもしだしつつ、「いつか、スーパーカーで乗りつけてやる」と、壮大な人生計画を立てていたのだが・・・。
何も変わっていなかった。
変わっているのは、握るハンドルが今時の横一文字なバーハンドルになってるくらい。
っちゅう訳で、せっかくの無変化を更にキッチリ決めるべく、今時のママチャリにスパナを握ってアーダコーダと悪戦苦闘すること3時間。あっちこっち蚊にさされつつもイイ感じで完成。
カマキリ自転車
80年代に何故か一世風靡したチョイワル・スタイルなティーンネイジ・モービル。
その長さを持て余して間延びしたハンドルには、ビシッと引き締めるワンポイント・アクセサリーのラッパ。その音デカし。
今週末の下北沢デイジー・バーに、この平成カマキリ号で乗りつけたいトコロだが、今の下北沢の「路上駐輪30分で即撤去伝説」にビビり、只今、思案中。
ちなみに、今のチョコレイツの「3歩あるけば新曲が出来る伝説」を証明するかのように、新曲「フォー・ファイブ」と「ドゥー・ザ・ハーレム・シャッフル」の2曲の実演は、ピシャリ決定済なので、ヤリます。

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