ギョガンレンズのワンマン翌日、全身バキバキの筋肉痛を癒すべく近所の銭湯に突撃し、薬草湯や泡風呂に「ヴゥゥー」っちゅう、人類が言語を操る以前から存在していたであろう「コリャ、効くぜ」的な原始の雄たけびを発しながら浸かりまくっていたらピシャリとのぼせてしまい、湯上り後は入浴前よりもヘロヘロの脱水症状一歩手前に。
家に帰ってそのままベットに横になり「このまま寝たら、絶対カゼ引くな・・・」などと、年寄りの物知り顔をキメ込んでみたトコロで、のぼせきった頭の奥で鳴り響いているサイレンの音色は「これからスタジオだぞ」の、切羽詰った警報令。
っちゅう訳で、ダルダルの身体を奮い立たせてスタジオへ。途中で財布を忘れている事に気づいて引き戻したりしつつもスタジオへ。
んで、そのスタジオに着いてみたら、アラ不思議?っちゅうか当たり前だが、昨夜のギョガンの打ち上げで朝までキッチリ飲んでいたトク&ユウの二人は二日酔い真っ只中のグロッキー仮死状態。ユウ君にいたっては、クラブでヘベレケに酔っ払って飲んでいるトコロをマーヴィン・ゲイ親方の命で強引にスタジオに連れ戻されて『What's Going On』だかナンダカを床に寝そべったままレコーディングしたジェームス・ジェマーソンのごとく終始床に座り込んでギターを引く始末。
タケ&ヨリも昨夜は各々ライブで存分にお疲れのご様子。
スタジオ開始30分で誰もが「そろそろ今日の練習は終わりでいいんじゃね」と思いつつも、何とな〜くアレコレとやっていたら2時間後には新曲が1曲出来上がってしまった。スゲェ適当にみんなで合わせていただけで。しかもイイ感じに。
体にムチ打って誰一人遅刻せず、至極真面目にスタジオに集合した心美しきバンドマンたちへの神からのご褒美か?
それとも、やっぱり僕たちは天才なのか?
答えは次のスタジオでもう一回「せ〜の」で合わせてみてから判断しよう。
単純に「曲が出来た」の合格ラインが、地面すれすれの超低空飛行をしていただけかもしれない。
なにぶん、ウチら天文学数値で疲れきっていたから。

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