ビール瓶を正確に描くのはなかなか難しいものです。瓶の口の先から描き出して線を下に伸ばしていったとして、いったいどこでどう曲げて行ったらよいやら。輪郭を一本の線で描こうとしたりすると、どうもどこかおかしな形が出来上がってしまう。太かったり細すぎたり、首が長すぎたり両肩が不ぞろいだったり、まあよくできたかなと思ってもいざそのデッサンを実物の脇に並べてみてみればずいぶん違う。
もっとも口の部分首の部分、肩の部分と言うように部分で分けてみてそのそれぞれがシンメトリー(左右対称)なのだとでも考えていけばもう少し描きやすくなりますが。シンメトリーのものを描くときはまずセンターラインを引いてその線を中心にして左右が同じ形になるように描けばよいのです。
後はそれぞれの部分のプロポーション(比例関係)の問題になりますから、それを正確に測りさえすれば正確な形を描くことが出来ます。
まだ口や肩や底の円(斜めから見ているから楕円に見えるはず)のえがきかたのもんだいがありますがそれは図を見て考えてください。
ここではとりあえずデッサンにおける正確さとは「プロポーションの正確さ」だということを記憶しておきましょう。

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