「欲・・・欲深い」と「嫉妬・・嫉妬深い」は、活動の原動力になっているにもかかわらず、否定的に捉えられるのは、何故でしょう。
特に「嫉妬」は、マイナスイメージが強いように思われています。
一般的に嫉妬深い人とは、どんな人をいうのでしょう。
@プライドが一見、高そうで、実は低い。(どうせ、私なんか・・・。)
A自分自身の評価ができていない。(自分のことが見えない。)
Bしっかりとした自分の考えをもっていない。(他人の意見、行動に惑わされる。)
C理想が高く、現実の自分に目を向けない。(理想主義者)
@〜Cの裏返しは、行動のエネルギーになるのですが、「嫉妬」は、いけない感情と、子供の頃から教育されてきているので、マイナスイメージになります。
「嫉妬」と同じような意味に使われる言葉に「羨望」があります。
「嫉妬」は、対象となる人物が、自分より少し、能力が優れている時に抱く感情です。
「羨望」は、対象となる人物が、自分より著しく、能力が優れている時に抱く感情です。
何故か「羨望」にはマイナスイメージは少ないようです・・・「羨望の眼差し」のように日常使われています。
「羨望」の相手に、戦いを挑み、勝利を得ることは、かなり厳しい条件がりありますが、「嫉妬」は誰でもが抱く自然な感情なのです。自信に満ちた人でも「嫉妬」は感じるものです。
「嫉妬」を感じて、相手の脚を引っ張ることなどは、もってのほかですが、「嫉妬」を無理に押さえ込もうとせず、「こころの原動力」として、競争心などの前向きなポジティブな感情へ移行していきたいものです。


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