「ウェットか・・・」
外を見つめてコーヒーを飲む。時計は朝6:30。(緊張しているのバレバレ)
表向きには、興奮して目が覚めた・・とでも言っておきます。
いよいよ卒業検定である。時計を見る・・・・・7:30。
教習所に行かなければならない時間・・・・・10:30
3時間も前に準備・・・(汗)
動揺しているのバレバレの行動を見せながら、目を瞑り、イメージトレーニングを繰り返す。
時間は過ぎ、10:00。
S監督に買ってもらったライダースジャケットを羽織り、ビシっと決めて行く事を決める。気合十分。
10:05の送迎バスに乗るため、家を出る。
そして落ち着こうとタバコに手をかける。あ・・・ライター忘れた(汗)
ここでも同様していると判る自分・・・
(まぁ落ち着け。まずは自由教習1時間あるじゃないか・・)
10:50 自由教習の時間である。
二輪車庫に行き、教官に挨拶をする。
「お!!!ソレいいな!俺も買おうかな〜」
ジャケットを見てすぐさま反応する教官。
メットをかぶり、カッパを着て、ゼッケンを着けて待つ。
そして今日の配車。
「Kさ〜ん。3号車ね!」
比較的安定している3号車でヨカッタ・・・と思いながら、1週間ぶりの鉄の馬に跨る。
ふっと前を見る。
『自由教習』を書かれたゼッケンを着けたメンバーが2名。
いやまて・・・
自分が着けたゼッケンは2段階を示す黄色いゼッケン・・・。
(ソレ・・あったのか・・・)
「ゼッケン間違えました〜〜〜」と教官に言うも
「ソレでいいよ」と即答され、いつまでも2段階な自分がポツンと・・。
検定コースのおさらいがメイン。
教官が後ろで「後をついていくから、好きなコース走ってね〜」と。
順調。全て完璧。一度ゴールをし、教官からアドバイスをもらう。
「交差点の印の内側に沿って右折ね!後は問題ない。」
お墨付きをもらう。
「じゃぁ残り時間は適当に走ってていいよ!」
そう言われ、右折を取り入れたコース練習を始める。
12:00
第二教室にて説明を受ける。
検定のゼッケンと検定用紙を渡され、検定中止となる行為の説明を聞く。
用紙には・・・・
コース1、3番と書かれていた。
1段階の見きわめで走るコースなのだ。
コースは楽なのだが、比較的、慌しいのがこのコース1。
コース2ばっかりイメトレしていたので、うる覚え・・・・。
慌てて再度コース図を見直す。
12:30より開始。
メンバーはMT3名、AT2名の計5人。
運が良く、検定車は先ほど乗った3号車。
まずは一番手が呼ばれ、早速検定を受ける。
他人の行動を見ながら、おさらい。
始まる前にこの5人とおしゃべりをしたのもあり、心の中で「落ち着いていけ〜。乗れてるよ〜」と応援をしていた。
何気に緊張し始める。
トイレ行っておけば良かったな・・と思いながら2番手を目で追う。
2番手も無事にクリアして戻ってきた。
検定員「はい。3番目のKさ〜ん」
「宜しくお願いします!」と元気よさそうな所をアピール。
ブスっとしてると、印象良くないのでここは大事。相手も人間ですし。
ハンドルを真っ直ぐにし、後方確認。素早く跨ぎ、右足はリアブレーキ。
両手でミラーを直し、キーをON。
セルを回し、エンジンをかける。落ち着いて1速に変え、右ウインカー。
後方確認を忘れずに・・・・
いよいよスタート。
右折し、外周に出たらまずは3速に入れ、直線で40キロまで引っ張る。
カーブが近づいてきて、リアでポンピングブレーキをかけ、検定員にアピール。
で、最初の坂道となる。
四輪車も4台コース内に走っているのだが、丁度坂道の40M先に見え、止まるには遠すぎるのでスス〜〜っと坂道手前に。
坂道を終え、その流れでスラローム。
(もう、タイムなんて気にしてられない・・・・)
という訳で、リアブレーキをかけながら、ススィとクリア。
すぐさまS字となる。
入り口手前でリアをキュとだけ効かせれば、後は問題なし。
無事クリア。
障害物を避け、1本橋。
ここもタイム気にしてたらつまらないトコで落ちてしまうので、さっさと渡るつもりで1本橋の半ばまで、ススーっと走り、あとはハンドルガクガク作戦でちょっとだけ時間稼ぎ。しかし、あまり調子に乗ってると、緊張しているために筋肉が自由に動かないだろうと考え、ススーっと残りを渡りきる。
この後は急制動。
カーブを曲がり、3速に入れ40キロまで引っ張る・・・・
ブレーキポイントでフロントをにゅる〜〜〜〜っとかけ、リアは足の親指をクニっと曲げる程度で。
そしてクランクに移る。
ここもS字同様、入り口でしっかり減速し、あとはコースの出口を見てニュニュっという感じで抜ける。ここでリアがパイロンに触れたような感覚を感じる。
(気のせいでいてくれ・・・・)
そう願うのであった。
あとは残す所、踏み切り。特に問題なくゴール。

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