I藤さんが思いのほか早く戻ってきた。
ガソリンをリザーブ使うまでって約束だったのに・・・
4番手Kさんが乗る。
ガソリンは満タン状態。
ここで燃料を思いっきり使わないとまた無駄になってしまう。
コースはドライに変わっていました。非常に走り易いと思います。
順位もよく判らないままレースは続く。
「戻ってきます」
約12周したところで、ピットするらしい。
燃料はあるはずだから、そのままピットするだろうと思ってた矢先・・・・
給油スペース・・・・
ガソリン余ったそうです(汗)
で、私が再び出ます。
路面がドライになったこともあり、「行っちゃうよ!!!」と気合ばりばりだった。
が・・・・・
が・・・・・・です。
4000〜5000回転まで来たとき、マシンがフケない・・・。
ブボボボボボボ・・・とパワーダウンし、マシンがふらつく。
こりゃ危ない・・・
で、7000回転まで何とか上げるも・・・
それ以上出ない。
シフトダウンを試みる。
しかし、マシンはフケない・・・
「どうしちまった・・・。マシンよ・・・」
煮え切らないマシンに跨り、周りに迷惑をかけながらの走行。
ゴメン。譲りたいけど譲れない・・・。
(何タラタラ走ってるんだよ!!)
ツナギの後姿が、皆そう言ってるように聞こえる。そう感じる。
タイムも雨天走行とほとんど変わらないタイム。
フケないマシンでこのコースを走り続けるのは苦痛・・・
しかし、燃料も、周回数も・・全然消化していないのだ。
タラタラという言葉がぴったりだっただろう。
乗ってる本人にしてみれば「もっと爆発しろや!コンチクショー!!!」と何度も何度もアクセルを捻っていた。
11周を回り、PIT INすることにした。
給油スペースには行かず、そのままダイレクトにPITだ。
「マシン4000〜5000でモタつきます!」
そうH美さんに言ってマシンを渡す。
何か煮え切らない気持ちを引きずったまま、私の役目を終えた。
レースは続く。
H美さんが12周で戻る。
続いてI藤さん。
I藤さんが出た後、中々ストレートを通過しない事が判明。
「事故かな?」
そんな不安を抱いていた中、ピットに戻ってきた。
「プラグ変えます」
そう言ってマシンのプラグを外し、新しいプラグの交換を終え、再度マシンに跨りコースアウト。
その後、5周で戻ってきた。
「くぁ〜。マシン全然フケないっすよ!危ないし、スピード乗らないし、迷惑かかっちゃうからダメだわ」
原因不明。
でもレースは後1時間。
最後にKさんが乗って、チェッカーを受けるのだ。
参加すること、参加して完走すること。
この2つは皆、同じ意見だった。
天気は再び雨に変わっていた。
残り30分。
相変わらずフケないマシンで、乗り続けるKさん。
明らかにストレートで遅さが目立つ。
自分はいつKさんが戻って来ても良いように、レーシングスーツを着たまま見守っていた。
あと5分・・・
レースはあと2周という感じだ。
いったい何位なんだろう。
順位なんていいか・・・まず完走。チェッカーを受けたいな。
そう感じていた。
チェッカーが振られ、完走できた。
最後までなんとか持ちこたえてくれたマシン。
そしてフケないモヤモヤを感じながらも、皆で乗り続けた達成感は、やはりレース特有のものだ。
皆で「お疲れ様でした。ありがとうございました」と、頭を下げ帰り支度をする。
準備不足もありました。
天候も良くはありませんでした。
しかし、レースは楽しい。
また、参加できれば是非、走らせて下さい。
不完全燃焼の分までしっかり走らせて頂ければと思います。
2009年 DE耐 お疲れ様でした。
<おわり>

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