今日は11月11日。
ちょうど3年前の今日、キヨコは我が家へやって来ました。
そのとき、たぶん2歳。
2006年11月11日をたぶん2歳の誕生日と決めました。
それから3年後の今日。
キヨコは、たぶん5歳になるはずでした。
その5歳の誕生日の日に、キヨコはもういません。
まさか、こんな形でテーブルを囲むことになるなんて。。。
まったく想像しなかったことです。
キヨコとは、少なくともあと10年は一緒に暮らすつもりでした。
そのことに何の疑いもありませんでした。
でも、神様はキヨコを早く迎えに来てしまいました。
きっとキヨコは神様に気に入られて、早く召されたんだね。
主人公であるキヨコがいなくなったこのブログ。
話題も写真も、もう新しく生まれてきません。
キヨコの5回目の誕生日であったはずの今日で、このブログは最後にさせていただこうと思います。
最終日の今日、父ちゃんからも一言申し上げます。
以下、最初で最後、父ちゃんからの文章です。
皆様はじめまして、キヨコの父です。
このたびキヨコの病気療養中には、多くの励ましのコメントをありがとうございました。
私自身、キヨコとの最後の5日間は、物心ついて以来最も多く涙した日々でした。
最初の痙攣を起こした10月4日から最後の26日までの23日間、キヨコは本当に頑張ったと思います。
10月8日のCT・MRIの検査の前、キヨコの喀血がひどくて酸素室に連れて行くことになりました。
看護師さんがキヨコを連れて行こうとしたとき、あの人見知りのキヨコが、両親以外の人におとなしく連れて行かれるのに驚きました。
そのあと先生と話し合い、危険を承知の上で検査することを決断し、麻酔の前にキヨコに会わせてもらいました。
キヨコは診察室の奥の酸素室のゲージに入っていました。
ゲージは大嫌いなキヨコが、穏やかな顔をしてゲージの中でオスワリしていました。
その姿は私の目には、キヨコが「大丈夫だから待っててネ!」と覚悟を決めているように思えました。
検査は無事に終わり、先生から4つの選択肢が提示されました。
@治療はせず、静かに最期のときを待つ。
A投薬により、少しでも症状を軽減する。
B抗がん剤の注射で治療する。
C安楽死、 でした。
余命は長くて2ヶ月ということでした。
私達はAを選択しました。
私の目標は、
食いしん坊のキヨコと一緒に、1度でも多く食事をする、
そして、新年をキヨコと一緒に迎える、ということでした。
その後のキヨコは、10月24日までは私の目には比較的元気に思えました。
11月11日のキヨコの5歳の誕生日は大丈夫だと思っていました。
しかし、病状は急変しました。
最後の看護中、悔いることが一つだけあります。
24日の夜中から25日の未明にかけて、キヨコが徘徊して苦しそうに何度も吠えました。
キヨコは、普段は足を踏んでも鳴かない我慢強い犬でした。
そのキヨコが何度も吠えました。
キヨコが最後に助けを求めていたのに、近所のことや時間帯を気にしてキヨコの口を押さえてしまいました。
何度も何度も、繰り返し押さえてしまったのです。
キヨコの最後の叫びを押さえてしまったこと、もし近所迷惑になったとしても、あとで自分が謝ればよかったのでは…
キヨコには本当にゴメンネという気持ちです。
キヨコを看取り、犬の「生への執念」を感じました。
キヨコのおかげで生命について、また介護について考えることができました。
そして日々処分されている犬についても、決して安楽死ではないと思います。
また機会があれば、犬を飼ってみようと思います。
皆さまにはキヨコだけでなく私達までも励ましていただき、本当にありがとうございました。
以上、父ちゃんからでした。
このブログは、2007年6月5日に「長女キヨコ たぶん2歳」でスタートしました。
ちゃんと更新できるのか、いつまで続けられるか、、、まったく自信のない状態でのスタートでした。
自分でもそのうち立ち消えになると思っていたので、ブログのことは父ちゃん以外には身内にも友達にも誰にも告げないまま今日に至っています。
そんなブログが、今や28万を超えるアクセス数を示しています。
どこにでもありそうな庶民の街に住むありきたりの我が家。
そして、これまたどこにでもいそうな地味な雑種犬のキヨコ。
ブログの内容自体も、下手な素人写真を貼り付け、下手な文章が添えてあるだけの単純なものです。
そんなブログをいつの間にかたくさんの皆さんが見て下さって、たくさんの応援クリックをもらい、たくさんのコメントを残していだだき今日を迎えました。
ブログ村のランキングでも、いつの間にやらMIX中型犬の部門で1位になることができました。
自分でもなぜだか分からないまま、皆さまにかわいがっていただきました。
キヨコとの闘病生活を乗り越えられたのも、皆さんの励ましがあったからこそと思います。
本当に本当にありがとうございます。
突然終了してしまうことは皆さまには申し訳ない限りです。
毎日楽しみに見て下さった方、ご自身のブログにリンクしていただいた方、本当にごめんなさい。
そしてキヨコの発病以来、たくさんのコメントをいただいたにもかかわらず、個々にコメントをお返しできなかった失礼もどうかお許し下さい。
これからは皆さんのブログを見せていただいて元気をいただこうと思います。
キヨコは4歳という若さでこの世を去りました。
キヨコの赤ちゃんの時の姿も、年老いてからの姿も見ることはありませんでした。
父ちゃんと母ちゃんには犬ざかり、女ざかりの姿だけを見せて去って行きました。
すごくかっこいいですよね、こんな生き方。
キヨコは、これまでの父ちゃんと母ちゃんの薄っぺらな人生に厚みを持たせてくれました。
この3年間、キヨコのことをいつも見守っていたつもりだったけど、見守られていたのは父ちゃんと母ちゃんの方だったんだね。
これからも、お空の上からずっと見守っていてね。
キヨコは我が家の宝物、自慢の長女でした。
父ちゃんと母ちゃんの心の中で、キヨコはこれからもずっと4歳、そしてずっと笑顔のままです。
長女キヨコ たぶん4歳
平成21年10月26日 午前0時01分永眠
ありがとうキヨコ 父より
また会おうね、バイバイ 母より
このブログを見ていただいたすべての皆さまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
追伸;
このブログは当分の間このままここに残しておくつもりです。
また、サイドバーのメッセージボックスも残しておきます。
御用の方はご利用下さいませ。