28日にあのジャッキー・チェンを一躍スターに押し上げた作品「酔拳」の日本語吹替収録版のDVDが発売!早速買って来ました!(しんちゃんのブログが3〜4日間の旅行日記なのでこの日に載せました。)
今まで「酔拳」のDVDは2種類(発売元が違う)発売されていましたが、今回は日本語吹き替えを初収録してのリリース。「必ず発売されるはず!」と思い、今までこの作品のDVDは我慢して買わずにいましたが、今回この時を待ってましたとばかりに即購入。ジャッキーの声=石丸博也氏という程、ジャッキーの吹替はこの人しか考えられず、“石丸節”を堪能出来ます。
この作品を知らない人もいると思うので(そんな人はいるのか!?)ざっと紹介を〜
この作品は1978年香港で公開された作品で、1977年にロー・ウェイの個人プロダクションに所属していたジャッキーが新しく作られた会社“シーゾナル・フィルムズ社”に2本契約でレンタル出向して製作された作品の1つ。それがこの「酔拳」と「蛇拳」の2本。この「酔拳」は日本で初めて劇場公開されたジャッキー作品ですが、ホントはもう一つの姉妹編でもある「蛇拳」の方が製作も香港での公開も先。
当時日本公開に際し、配給元となった東映は香港映画の輸入に力を入れていて、この時に東映は大人気作品「トラック野郎」との2本立てとしてこの「酔拳」を公開した所、東映がイチオシしていた「トラック野郎」よりも「酔拳」の方が話題となり、日本で一躍ジャッキー・ブームがまきおこる事となりました。
その後「蛇拳」や「笑拳」等の作品やそれ以前に香港で公開されていた「蛇鶴八拳」や「少林寺木人拳」等の過去の作品も立て続けに公開され、スーパーアイドル的な存在となり、子供達にも一番身近な外国の映画俳優となりました。
雑誌「ロードショー」の「好きな俳優」投票でも6年間連続1位となり、この記録は今でも破られていないぐらいの人気となりました。80年代には「ドラえもん」と「動物ものの作品」と「ジャッキー・チェンの映画」は必ず当たると言われていていますが、この「酔拳」の大ヒットによりジャッキー人気は不動のものとなりました。(香港でもジャッキー人気は不動となるが、この人気が後に起こるジャッキー・ジャック事件にまで発展。ロー・ウェイが香港マフィアを使ってジャッキーを拉致したりと何かとジャッキーを巡り事件になった)
この作品でジャッキーが演じる“黄飛鴻”(ウォン・フェイフォン)は清朝末期に実在した洪家拳の達人で、この作品以外にも、この作品の続編となる(内容は「1」とは関連制が無い単体での作品)「酔拳2」やジェット・リーが「ワンス・アポン・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」で演じたりと香港映画にも多々出てくる有名な武術家の一人でもあります。
「酔拳」では彼の若かりし日の物語という設定ですが、内容完全なオリジナル作品。日本公開版には東映が日本オリジナルの主題歌「拳法混乱(カンフージョン)」(歌:四人囃子)を製作し本編に挿入していますが、この曲は非常にテンポもよく、本編にすごくマッチしている事から、今でも俗にいうこの“東映版”の人気も高いのです。(ちなみに僕もこの歌唄えます☆)
日本ではこの作品のイメージイラストとして、「ルパン三世」でお馴染みのモンキー・パンチ氏を起用し、ポスターやパンフレットに使用。(日本版のタイトルにもなる“ドランク・モンキー”と“モンキー・パンチ”をかけてるのか!?) この「〜モンキー・シリーズ」はジャッキー初の監督作品でもある「笑拳」まで受け継がれており、同じくモンキー・パンチ氏のイラストも「酔拳」「蛇拳」「笑拳」と3作品続く事に。
先日最新作の「ラッシュアワー3」の時にこの作品のDVDの発売に際し、インタビューでも語ってくれたジャッキーは「僕の原点」というだけあり、当時の時代背景が伺える作品でもあります。現在のアクションはすごく早いテンポでカット割も細かくスピーディーなアクションを観客は望みますが、昔のジャッキーのアクションは今観るとテンポが遅く、1カットの立ち回りが長いのです。これは当時の観客の間ではテンポの遅いアクションを観るのが流行していて、最後に必ずポーズをとるのが流行っていた為だそうです。そうやってその時代に合ったアクション+観客の度肝を抜くアクションを取り入れながらスタントマンから大スターへ地位を築いていったジャッキー。僕が初めて観たジャッキー映画でもあります。(確か当時5歳だった)
ジャッキーの原点でもあり、僕がジャッキーのファンになるキッカケとなったこの作品。出てくるキャラクターや俳優陣の演技等、まるでマンガを観てるような映画で、今でもホントに笑える作品です。

あの“石丸節”で観れるジャッキーの代表作!

日本で初めて上映されたジャッキー作品。その当時のパンフレットです。もうボロボロ…