今日は2007年4月に公開されたジャッキー・チェンの映画「プロジェクトBB」がDVDで発売。早速購入しました!
日本では今年、ジャッキーの53歳の誕生日でもある4月7日に公開され話題になった作品です! (映画の感想は2007年4月8日ブログ参照) このDVDは“ディレクターズ・カット デラックス版”という事で映画を観た僕でも楽しめます☆ちなみに劇場版よりも8分長いです。 ジャッキーの映画は公開される国により、削除されたシーンやエンディングが別エンディングだったり、上映時間が異なったりと、まるでビートルズのブート(海賊版)みたいです。
この作品でやはり印象深いのはジャッキーの“泣き”の演技。「新ポリス・ストーリー 香港国際警察」でもかなり演技派な部分を観せてくれたジャッキーですが、今回ではジャッキー自らの体験を映画に盛り込み“泣き”の演技をしました。
劇中ではジャッキー演じる不良息子が久しぶりに実家に帰ると年老いた父親が脳卒中で半身麻痺になるという話ですが、実はこの話は実際にジャッキーと母親との間に起こった出来事なのです。当時ジャッキーの両親はオーストラリアに住んでいて、母親はいつもジャッキーの事を恋しがっていました(やはり高齢で産んだ一人息子だからでしょうか…かなりの借金をしての出産だったそうです)
ジャッキーの父親は撮影にも常に付いて行きますが、母親は過去に撮影現場に立ち会った際に、ジャッキーが怪我した姿を見て以来二度と撮影現場に行かなくなりました。ジャッキーがどんなに成功しても喜ばず、いつも心配ばかりしていているのでジャッキーの映画はほとんど観なかったそうです(やはり母親としてはあんな危険な事をしている息子を観るのは辛かったみたいです) で、ある時ジャッキーの母親が香港の撮影現場に電話をかけた時に、立て続けにある新作映画の撮影で寝る時間も無かったくらい忙しかったジャッキーは「そのうち帰るから」と適当な返事をしてしまいました。
それからある時に家族がジャッキーに電話をかけ「お母さんが卒中で倒れて入院した」との知らせが! その時もジャッキーは難しいシーンの撮影中で、「終わったら電話するから」と生返事をしてしまいます。ようやく全ての撮影が終わった頃には電話の事も忘れてしまい、後日家族から「なぜ電話をくれないのか?」ともう一度かかってきた時にそれを思い出しましたが内容までは覚えていなかった為、それを聞いて慌ててオーストラリアに向かった時には、母親は杖をついて歩いていたのです。ジャッキーは今でもその事をすごく後悔していて、今回この作品で“不良息子”と“父親”という設定が生まれた時に、ジャッキー自身から監督に「このエピソードをぜひ入れて欲しい」と言い、このストーリーが誕生したのです。
その後ジャッキーの母親の病気をきっかけに父親はジャッキーにそれまで隠しとおしてきた両親の生涯を話し、その内容が「失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン」というドキュメント作品として製作されました。当時の香港での秘密結社として活動していた内容や、ジャッキーの本名が「陳港生」ではなく、「房仕龍」である事等々…衝撃の事実が明かさています。(父親がその生涯を語っている側で、事実を知らされ、ジャッキーが驚いて実際に目丸くしている様子が印象的です)
ジャッキーの母親は2002年に亡くなりましたが、この作品で見せるジャッキーの想いが伝わってきます。この作品でジャッキー演じるサンダルというあだ名で呼ばれる主人公の本名は「房家豪」という事も意味のある事だったんですね。
ちなみにジャッキーは日本において30年近くに渡り50本以上の主演作品が1本も未公開になった事がなく、このような外国人俳優はジャッキー以外には他には居ないのです。
まだこの作品を観ていない人は、こういうエピソードを踏まえて、ぜひ観てほしいと思います。

プロジェクトBB発売!"(^o^)//"""""""

ジャッキーの両親が初めて語る事実が衝撃的な「失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン」
劇場公開が4月…DVD発売が9月…最近は早いねぇ(^_^;)