個人的に僕の大好きなブルースマンを紹介していますが、第4弾はバディ・ガイです!
ひょっとしたら大勢いるブルースマンの中で一番好きかもしれません♪
アグレッシブなギターや歌にも魅力を感じますが、“ブルース”を知らない人にも楽しめるようにパフォーマンスしてくれる様は、ホントに“エンターテイナー”だと思います。
昨年行われた“ウドー・ミュージック・フェスティバル”でも若手のバンドに混じってバディ・ガイが登場しましたが、一番盛り上がってたんじゃないでしょうか。 バディ・ガイに憧れてフェンダー社の“Bassman”というアンプまで購入してしまいました。(現在は手放してしまってますが、僕のベースマンはお世話になってるジェリーさんが所有しています)
そんな中からまずはチェス・レコード時代の名盤といえば「I Was Walking Through The Woods」。ハイテンションなギターと歌が素晴らしい名盤です。

若々しいバディの攻撃的なギターが素晴らしい名盤です。
そしてバディ・ガイの会心の一作といえば91年の「Damn Right,I've Got The Blues」ではないでしょうか。エリック・クラプトンやマーク・ノップラー、ジェフ・ベック等の豪華ゲストを迎えたこの作品はグラミー賞を受賞し、ブルースファン以外にも受け入れられました。(タイトル曲は現在でもバディ・ガイの代表曲としてライブには欠かせない曲となりました)

バディ復活を印象付けた会心作!
前作の「Damn Right,I've Got The Blues」に続いて93年に発表された「Feels Like Rain」もポール・ロジャースやボニー・レイット、ジョン・メイオール等を招き音楽の幅広さをアピールした“続編”的な作品です。

前作と姉妹作的なアルバム
そして、偉大なブルースマンの一人ジュニア・ウェルズとの交流はよく知られてますが、最後の共演作となる98年発表の「Last Time Around -Live at Legends」は素晴らしい名盤だと思います。(ちなみにジュニア・ウェルズは98年1月に63歳の若さで亡くなりました)この作品はバディ・ガイが経営しているシカゴにあるお店“Legends”でのライブを収録した作品で、普段の攻撃的なギターとは対象的に、落ち着いた雰囲気でブルースを聴かせてくれます。観客の笑い声が聞こえたりと実にリラックスした雰囲気が印象的な作品です。

アコースティックギターがメチャ上手いバディ。ジュニア・ウェルズのハープとの相性もバッチリです!
98年に発表の「Heavy Love」ではジョニー・ラングが参加したり、ZZトップの曲をカバーしたりと“若い”人との共演も目立ち、ブルースだけに止まらず、流行に敏感なバディならではの作品ではないでしょうか。こういう姿勢がバディ・ガイのブルースに対する懐の深さなのだと感じます。若い人から慕われるのも分かるような気がしますね。

バディの音楽の幅広さに脱帽です。音もドンドン若返っています。
映像作品では“Legends”でのライブを収録した「LIVE! The Real Deal」がオススメです。 ギターにG.E.スミスを招いてのライブはオープニングからギターの弦を切るほどのハイテンションです。曲間でバディ自身のインタビューもあり、バディ・ガイの世界を堪能出来る作品です。このビデオもグラミー賞を受賞しました。

ジョニー・ジョンソンのピアノも素晴らしいライブ盤。同名のCDも発売されています。
僕はこのバディ・ガイという人はブルースという枠に収まらず、エンターテイメントを追求し続けるアーティストだといつも思っています。“伝統主義者”でありながら“開拓者”でもある珍しい人だと思いました。