

先日、「プロレスリング・ノア」の三沢光晴氏が亡くなったニュースがありました。
メディアでもこの話題がたくさん取り上げられていて、大のプロレス・ファンでもある僕は毎日胸が締め付けられる思いです。
ニュースなんかを見てると“危険な技”だからとかいろいろなアホな事言ってましたが、それよりももっと大きな事があると思います。
三沢氏が首に爆弾を抱えていた事はファンならみんな知ってる事ですが、“会社の社長”“経営者”としての心労の方が大きかったのでは!?
今年から日本テレビでは巨人戦の中継が44試合と縮小されていてなかなか悲しい状況ですが、野球でもこんな状態なのに、ましてや現在プロレスの人気が落ちている今、今年から「プロレスリング・ノア」の放送が打ち切られている状態。資金面でもかなりの苦労をしていたとの事。
先日、ニュースで全日本プロレスのプレイングマネージャーの武藤氏が語ってましたが、選手と社長の両立はかなりの重圧との事。ましてや立場上弱音を吐けないのもあり、三沢氏もあの試合前からかなり精彩を欠いてたとか…。
そういう精神面でのストレスがよりあの事故に繋がったのではないでしょうか?
ニュースでも言ってた「危険な技」発言ですが、「釣りをするのに釣竿を置いて行け」というようなもの。受け身の上手い三沢氏でもああいう事故に繋がったのだから心労はかなりのものだったはず。ましてや現役を20年以上もつとめている選手だけに“技の危険度”に限定してしまうというのはいかがなもんでしょうか…。
プロレスラーはショウ・ビジネスと強さを必要とする特別な職業。そしてさらに会社の社長という事もあり、ここ最近はかなり悩んでいたとの事でした。
三沢氏は今のプロレス界をメジャーに押し上げる事を目標とし、努力してきた人です。
三沢氏が残したものは、プロレスラーという事よりも、プロレスという一つの会社の経営者としての立場の苦しさを改めて教えてくれたのではないでしょうか。
僕も生で何度も三沢氏の試合を観ましたが、ホントに熱い選手でした。
三沢氏の意思を継いで、僕らファンもプロレスを守っていかなくてはと思いました。
三沢氏のご冥福をお祈りしたいと思います。(ノ△T)