
今日は「フェア・ゲーム」を観て来ました。
この作品は、アメリカ政府から裏切られた女性CIA諜報員の回顧録に基づいたサスペンス作品。
監督&製作はダグ・リーマン。
出演はナオミ・ワッツ、ショーン・ペン、サム・シェパード、ノア・エメリッヒ、デビッド・アンドリュース他。
昨年10月に全国公開だったのが、3カ月遅れでの上映です…。
2001年のアメリカ自爆テロを受けて、イラクへ宣戦布告したのは皆さんも知っていると思いますが、発端はブッシュ政権がイラクの大量破壊兵器を理由に攻撃を開始した事。
結局は大量破壊兵器は未だに見つからず、ブッシュ政権に不信を抱く結果となりました。
実際この作品を観るまではアメリカ政府が責任を負ってうやむやになっていて、忘れさられた感がありましたが、この事実を知って驚きました。
イラクへの攻撃を不当に訴えていた主人公夫婦の意見を無視してアメリカ政府が個人を攻撃していたなんて…。
戦争への大義名分が欲しかったんだろうけど、トカゲの尻尾切りみたいな事を国がやる事にショッキングな内容でした。
日本の企業ではよくありますが…。
ラストにはナオミ・ワッツ演じるヴァレリー・プレイムさんが登場し、この作品が真実である事を描いています。
ナオミ・ワッツもショーン・ペンも大好きな俳優で、この二人は「21g」以来久しぶりの共演。
個人的にも大満足でした。
ちなみにCIAのオフィス内の風景等はヴァレリー本人が驚くほどそっくりだったとか。
ダグ・リーマン監督のテンポのいい展開も素晴らしかったです!