Thin LizzyやWhitesnake、Blue Murderでもお馴染みのジョン・サイクス。
そのギタープレイからHRやMETALのイメージが強いですが、非常に繊細でメロディアスなギターを得意とします。
ソングライターとしても素晴らしく、有名なWhitesnakeの名盤「WHITESNAKE 〜サーペンス・アルバム(白蛇の紋章)〜」を聴けばその作曲能力の高さがわかります。
Blue Murder〜Sykesではボーカルも担当し、複雑なバッキングをしながら歌う姿に度肝を抜かれたりしました。(あのフレーズを歌いながらギターを弾けることが凄い!)
意外かもしれませんが、彼もBeatlesにかなり影響を受けたプレイヤーの一人なのであります。
ジョン・サイクスといえば自分はバラードにおける姿が彼の真骨頂だと思うのですが、それはWhitesnakeの名曲“Is This Love”を聴けばわかります。
で、そのジョン・サイクスのバラードばかりを集めたアルバムが1997年にリリースされました。
タイトルは「LOVE LAND」。
このアルバムは彼のBeatlesへ対する想いがたくさん詰まったアルバムとなりました。
雨の音などのSEを使った曲や12弦ギターを使った曲など、ビートリーな雰囲気を感じさせる曲がたくさんありますが、一番の注目はジョン・レノンへのトリビュートとして書かれた曲“Don't Say Goodbye”。
ジョン・サイクスが映画「IMAGINE」を鑑賞したあとに感化されて書いた曲で、歌詞には次々とBeatlesの曲のタイトルが登場!
ラストにはSEとしてジョン・レノンが亡くなったことを伝えているアナウンサーの声が何種類も重ねられて聞こえるなどの仕掛けを加えて、かなり衝撃的な曲。
しかし、この曲。
元々はジョン・サイクスはラストにジョン・レノンの声を使いたがっていたらしく、ヨーコさんへのジョンの声の使用許可を申し込みましたが、ヨーコさんがこれを拒否。
泣く泣くジョンの訃報を伝える声に変更されたんだとか…(><)
「そりゃあないぜ…ヨーコさんよぉ…」
間違いなくジョンの声を使っていればもっと深い曲になったのに…(-_-;)
ちなみにジョン・サイクスのプレイスタイルを受け継いでるのが、元Whitesnakeのダグ・アルドリッチだと思います。
ってか、サイクスまんま!
なのでダグ・アルドリッチも大好きなのであります。
※「LOVE LAND」には現在ポール・マッカートニーのバンドでドラムを担当しているエイブ・ラボリエル Jr.もドラムで参加していることも注目!