※ネタバレ注意
今日は本日から公開の「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years〜」を観て来ました。
この作品はビートルズが行ってきたコンサート・ツアーの様子を軸にその周りで起こった様々な社会情勢を盛り込んだドキュメント作品。
監督は「アポロ13」や「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード。
まずこの作品で驚いたのがロン・ハワードが監督をするということ。
この監督によるドキュメント作品というのはほとんど聞いたことがなく、しかもビートルズのドキュメントということで、どのような作品になるのか想像が出来ませんでした。
タイトルから連想されるのは、コンサートに焦点を絞った作品で、多分ラストはキャンドルスティック・パークで終わる感じなんだろうなぁ…てな感じ。
しかし、いざ観てみるとこれがなかなか上手くまとまっていてかなり良かった。
先日行われた先行上映でのレビューでは「あまり新しい映像が無かった」とか「これまで観たドキュメントと同じような出来」等の意見がありましたが、「どこが!?」って感じでした。
ありました、ありましたょ!
初めて観る映像やら音源が!
今まで観たことのある映像もカラーになってたり(突っ込み所はありますが)と個人的にもかなり驚きました。(オーストラリアでの“You Can't Do That”とかハマースミス・オデオンの“Day Tripper”とかね)
「この音源はあの映像と違う」だとかクソ細かいことを言う連中もいるだろうけど、これは映画。
“ドキュメント”としてホント良く出来ていました。
中でも非常に興味深かったのがフロリダのジャクソンビル公演でのボイコット事件。
話では知ってましたが、このように映像で語られたのは初めてだったのでは!?(ゲイターボール公演で人種差別により座席を分ける方針にビートルズが抗議した事件)。
その他にもラリー・ケインが語る暴動のエピソードなど、これまであったビートルズのドキュメント作品にほとんど取り上げられなかった人物によるインタビューがかなり興味深い!(シガニー・ウィーバーなど俳優のインタビューも新鮮で、これはロン・ハワードならでは!)
世界中の異常すぎる熱狂ぶりとは裏腹にビートルズ本人たちだけが冷静だった事実。
ラストにはあのルーフトップの映像が映し出された時は何だかジーンとしちゃいました。
そして本編終了後にはシェア・スタジアム(シェイ・スタジアムなんだろうけど、やはり言い慣れたシェア…)の4Kリマスタリングによる特別映像がおまけで上映。
スクリーンでの4Kリマスタリング上映ってほとんど意味が無いんだけど(しかし音も映像もメチャ綺麗!)、どうせ4Kリマスタリングならこのあとソフト化されるBlu-rayやDVDの特典映像として収録すれば良かったのにね…(^^;
マニアじゃない人たちからしたら正直長すぎます…ドキュメント作品で3時間はちとキツい…(><)