※ネタバレ注意
今日は「インフェルノ」を観て来ました。
「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続くダン・ブラウンのベストセラーのミステリーを映画化。
監督は先日ビートルズの映画「EIGHT DAYS A WEEK〜The Touring Years〜」でも話題になったロン・ハワード。
ビートルズの映画よりもこの作品が早く観たかったほど待望のラングドン・シリーズ第3弾です!
先日このラングドン・シリーズの第5弾作品を17年秋に発刊すると発表したばかりのダン・ブラウンですが、まさにタイムリーな公開のタイミングです。
原作は3部作からなる長編小説。
2006年に公開された第1作はルーヴル美術館で起きた殺人事件をレオナルド・ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解きながら事件の真相を追っていく極上ミステリー。
2009年公開の第2作はヴァチカンでコンクラーベが行われる日に枢機卿4人が誘拐。
反ヴァチカンの秘密結社イルミナティの陰謀を阻止する為奔走。
ミステリーにアクションを加えた新しいミステリー作品。
そして第3作目は人口増加という深刻な問題を詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩「神曲」の“地獄篇”になぞらえた恐ろしい計画を阻止するという内容。
オープニングからラングドンが何者かに襲われ病院で目覚めるシーンからスタート。
衝撃的なオープニングで、いきなり観客を鷲掴み!
さすがです。
今回ラングドンと行動を共にするのは「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞にノミネートし、注目されたフェリシティ・ジョーンズ!
12月公開の初の「スター・ウォーズ」スピンオフ作品の主役にも抜擢され今が旬な女優です。
本作は新しい展開に挑んだのか、謎解きよりもアクション要素が多く、ラングドン・シリーズの雰囲気があまり感じませんでした…(>_<
これまでメインだった美術品や歴史的建造物に隠された謎を追いながらストーリーが進む展開もかなり弱く、フェリシティ・ジョーンズ演じるフィレンツェの医師シエナがサクサクとダンテの謎を答えているのも妙。(一応ダンテに興味があって本を読み漁ったとなってますが、ちょっと無理がある)
原作では謎のウィルスを生み出したゾブリストは大量殺人をする為のウィルスを隠したのではなく、ラストも原作とは異なる内容。
どんでん返しはあるものの、その伏線が弱く、別にダンテである必要性すら感じませんでした。
製作総指揮にダン・ブラウンの名前があり、小説と映画の差別化を図ったんだと思いますが(小説と映画は別物だから)、これは小説をそのまま映像化した方がかなり良かったのでは!?
確かにゾブリストの考える人口増加という問題は理解出来るんですよね〜。
人間が増え続けているからこそ地球そのものが危険さらされている。
45億年かけて造りあげたものが、わずか数百年で壊されていく現実…。
地球環境を考えている人もたくさんいるだろうけど、地球を守っているのではなく、これ以上の早い進行を食い止めるためだけの行動にすぎません。
ドラマ性はあるのにミステリーとして成り立たない…惜しい!惜しいんだよなぁ…(><)
大好きなシリーズだけにね…。
次回「ロスト・シンボル」の映画化に期待しよう…(TT)