主演&助演の受賞者たち
今回も第89回アカデミー賞受賞式が何とか終わりました。
「タイタニック」に並ぶ史上最多タイの14ノミネートで話題の「ラ・ラ・ランド」は作品賞こそ逃したものの6部門の受賞で相変わらずの強さを見せつけていましたね。
作品賞では受賞作品を間違えて発表するという珍事も起き、印象に残る受賞式でした。
作品賞の「ムーンライト」はゲイや人種差別を扱ったアカデミー会員ウケのよい題材で納得の受賞(「それでも夜は明ける」でも受賞。)
個人的には今まで映画化されずにいた1945年の沖縄戦を描いた「ハクソー・リッジ」に期待してましたが。
主演男優賞はケイシー・アフレックが、主演女優賞はエマ・ストーンが受賞。
ケイシーとエマは2回のノミネートで初受賞。
助演男優賞はマハーシャラ・アリが初受賞。
ジェフ・ブリッジス強しの印象でしたが、やはり「ムーンライト」が強かった。
助演女優賞は3回のノミネートでヴィオラ・デイヴィスが受賞。
前哨戦といわれるGG賞とアカデミー賞両方制したことになります。
昨年言われていた“白いオスカー”でしたが、今回は史上最多のアフリカ系6人がノミネートということでした。
監督賞は史上最年少受賞となったデイミアン・チャゼル監督が見事に受賞。
もちろん昨年アカデミー賞名誉賞を受賞したジャッキー・チェン師匠の姿も!
名誉賞はアカデミー賞の枠には収まりきれないカテゴリーで、映画界最大の功労者たちに送られる特別な賞で、毎回受賞者がいるという訳でもありません。
今回は師匠の他にリン・スタルマスター(キャスティング・ディレクター)、アン・V・コーツ(編集技師)、フレデリック・ワイズマン(ドキュメンタリー監督)の4人が受賞。
俳優では師匠一人。
しかもアジア人では黒澤明、宮崎駿、サタジット・レイに続いて4人目の快挙!
俳優としてはアジア人初の偉業となりました。
途中、名誉賞の発表シーンは何ともいえない気分に。
映画界の歴史を見てもスタントでのオスカーは伝説のスタントマン、ヤキマ・カヌートしかいなくて、第1回アカデミー賞名誉賞(当時は特別賞)受賞者がチャップリン。
そのチャップリンとヤキマ・カヌートを合わせもつスタイルでアクション映画の歴史を変えたジャッキー師匠の名前が呼ばれるなんて…(T_T)
こんな日がくるとは夢にも思いませんでした。
作品賞を間違えて発表するという大失態も!
ニューシネマの幕開けとなった「俺たちに明日はない」公開から50年ということでプレゼンターで登場したウォーレン・ベイティ&フェイ・ダナウェイのボニー&クライド・コンビ。
追悼コーナーではキャリー・フィッシャーの姿も。
昨年11月にアカデミー賞名誉賞を受賞したジャッキー師匠も参加。
名誉賞時の受賞式のVTRが会場でも流れ、多くの方々からスタンディングオベーションを受けていました
上)師匠とミック・ジャガー&ブレッド・ラトナー監督
下)師匠&クリス・タッカー
上)師匠と「ローグ・ワン」で帝国軍を裏切るパイロット役をしていたリズ・アーメット
下)師匠とアンドリュー・ガーフィールド