※ネタバレ注意
今日は「キングコング : 髑髏島の巨神」を観て来ました。

日本版ポスターは怪獣画師の開田裕治氏が手掛けたこだわりよう!
1933年に公開された「キングコング」から84年。
リメイクでもない新しい“キングコング”作品がいよいよ公開!
1973年のベトナム戦争終結後、アメリカの秘密組織が地図に無い島を発見したことから始まるストーリー。
監督はジョーダン・ヴォート・ロバーツ。
正直「誰?」と思いましたが、それもそのはず、2013年に長編映画を初監督。
しかもその作品も日本未公開という新人監督なのでした。
2013年辺りから今回のキングコングのスピンオフ的な映画化の企画が発表され、監督や主演キャストの交代劇を繰り返し、ようやく完成。
かなり難産だったようです。
1933年版と2005年版「キングコング」に登場する“スカルアイランド”が舞台。
アメリカ版ポスターや劇中のヘリコプターや夕陽をバックに登場するコング、ナパーム弾と、とにかく名作「地獄の黙示録」のオマージュがメイン。
他にも細かいシーンで「フルメタル・ジャケット」や「ヱヴァンゲリヲン」、「千と千尋の神隠し」「スター・ウォーズ」などへのオマージュが描かれていました。
カーツ大佐がいない「地獄の黙示録」のような…。
本作は2014年に公開されたアメリカ版「GODZILLA ゴジラ」のゴジラと闘わせるために製作されたエピソード0のような映画。
レジェンダリー・ピクチャーズが今後展開させる怪獣バトル作品への布石として打ち出した作品なのでした。
2014年版に渡辺謙が演じた芹沢博士が所属していた秘密組織“モナーク”が本作でも登場。
コングの大きさも今後の企画のために歴代コングの中でも2番目になる31.6mというデカさ!
(ちなみに歴代1位は日本がアメリカのRKOからキングコングの権利を借りて製作した1962年の「キングコング対ゴジラ」のコング。)
出演はトム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ジョン・C・ライリーとめちゃくちゃ凄いキャスティング!
が!
こんなに凄い顔ぶれなのに人物描写がかなり薄い…
“モナーク”こそ登場して今後への伏線は残しつつもあくまで“怪獣バトル映画”にこだわった内容ということか、始まって5分くらいからいきなりコング登場!
その後ほぼラストまで出ずっぱりの彼。
とにかく撮り方が非常に上手く、どのシーンも絵になるくらいかっこよく出来ています。
特にサミュエル・L・ジャクソンとコングのにらみ合いが最高!(これマジで凄い!)
エンドロール後にも次回作への伏線になる映像が登場し、ラドンやモスラ、キングギドラ、ゴジラの壁画が登場。
2018年にそのアメリカ版ゴジラの怪獣バトル映画を経て2020年にキングコングとゴジラが闘う作品を完成させる予定となってます。
「シン・ゴジラ」が駄作だったので(絶賛する人もたくさんいましたが、正直どこが良かったのか理解出来ん!「リアルだ」とかの意見もあったけどリアルでも無いでしょ?散りばめられた伏線すらまともに回収出来てないし、凍結ガスを口から入れてる姿もストローで何か飲んでるようで間抜けだし)、アメリカ版ゴジラへ期待したいところです。
※日本人パイロット役でギタリストのMIYAVIが出演!
彼の名前もエヴァですね…(^^;