※ネタバレ注意
今日は「カーズ/クロスロード」を鑑賞。
車を擬人化し、大ヒットとなったディズニー/ピクサーの人気シリーズ第3弾。
前2作を監督したジョン・ラセターに代わり、ブライアン・フィーが本作で監督デビュー!
お気に入りのシリーズなので今回の新作はホントに楽しみでした。
今やベテラン・レーサーとなったマックイーンが新人のジャクソン・ストームに逆転負けをし、大クラッシュしてしまうところから物語はスタート。
このクラッシュ・シーン、予告でも流れていて分かってはいましたがやはりショッキング…。
ここからマックイーンはトレーナーや仲間たちの助けにより復活していくんだろうなぁと思っていたら…
何と今回のテーマは「世代交代」!
1作目で最新だったマックイーンも今やベテラン。
マックイーンが出会ったトレーナーのクルーズへバトンタッチするという内容。
ちょうど1作目での師匠のドック・ハドソンとマックイーンの立場が逆転した話と同じで、意表をつかれたストーリーに驚き!
後半の展開も意外すぎて全く読めなかった…(^^;
中年になるとこの手の話に感動してしまいます。
「ロッキー」シリーズや「レスラー」を彷彿とさせます。
本作では師匠のドック・ハドソンの現在に全く触れられていません。
ハドソンの声を担当していたポール・ニューマンが2008年に亡くなったことで、やはりドックもそういう位置付けでした。(亡くなったという設定。しかし敢えて説明を省いたことがまた素晴らしかったね)
ドックのチームメイトのスモーキーやかつてのライバルたちが全盛期のドックの勇姿を語るシーンはまるでポール・ニューマンへの追悼とも感じられるようで感動。
ただ、ラストのレースの展開だけを除けば最高傑作間違いなしの作品でした。
全くレース経験の無いトレーナーのクルーズがまさかあのような形で優勝してしまうとは…。
それはあまりにもご都合主義なのでは?
途中までメチャ感動してウルウルしてたのにーっ!(><)
フロリダのレースで入賞し、無名だったクルーズが突如注目され、その後マックイーンとのチームで次々と活躍していくって姿をエンドロールで描いていれば…。
もったいない。
ちなみにこの「カーズ」はジョン・ラセターとジョー・ランフトが共同監督だったのですが、ジョー・ランフトが2005年に亡くなってしまい、ジョン・ラセターが監督。
続編も監督はしないはずでしたが2作目も引き続き監督をすることに。(「カーズ」以外ではほとんどの作品で監督をせず、製作総指揮に。やはり「カーズ」はジョン・ラセターにとって特別だったのでは?)
で、今回の3作目では劇中のマックイーン同様に監督をブライアン・フィーに託しての新作でした。
それまでストーリー・ボード・アーティストとして関わってきたブライアン・フィーですが、この監督交代劇はまるでマックイーンの引き際をジョン・ラセター自身に置き換えて作りあげたように感じます。
涙なしには観られない完全に“大人”(40代以降)にターゲットを絞った作品でした。
タイトルの“クロスロード”って“人生の岐路”って意味だったんだぁ〜♪
OPの短編アニメ「LOU」も完成度高し!