※ネタバレ注意
今日は「トゥームレイダー ファースト・ミッション」を観て来ました。
これは世界的人気のゲームを映画化した作品。
監督は「THE WAVE/ザ・ウェイブ」のロアー・ウートック。
主演は本作でアクション初挑戦となるアリシア・ヴィキャンデル。
人気ゲームの映画化で、アンジェリーナ・ジョリーの出世作としても有名な作品をリブート。
本作は、サブタイトルにもあるようにララ・クロフトがトレジャー・ハンターになるまでを描いていて、2001年のアンジー版に比べると、より人間味が増した印象。(超人的じゃないという点で。)
アンジー版のララほど最強でもなく、アクションシーンが多い割に見せ場が少なく、やや消化不良。
その一番の要因はアクション・コーディネーターのアイデア不足。
これがモロ顕著に出た作品。
2001版では屋敷での“吊り”や“2丁拳銃”等見せ場が豊富にあり、アンジーがララのイメージとピッタリで、作品自体も大ヒット。
その後、あまりにアンジーのルックスがララのイメージとして定着しすぎてしまい、ゲーム版のララが徐々にアンジーに似てるように作られたほど。
しかし本作では同じパターンのアクションが何度も登場。
その代表的なものがララの大ジャンプとチョークスリーパー。
海に向かってのジャンプ、飛行機に向かってジャンプ、墓の中でのジャンプや冒頭のスパーリングでのチョークスリーパーや敵との格闘シーンでのチョークスリーパーなど同じようなアクションがめちゃくちゃ登場。
チョークスリーパーなんかは冒頭のシーンが伏線になってるのかと思いきや、全くそうでもなく、チョークスリーパーをされると必ずピンチになるという…(^^;
ただチョークスリーパーが苦手なだけやん!
これはもうアクションのアイデアがあまりにも無さすぎ。
何度も似たようなアクションのため、見ている方もかなり飽きてきます。
アリシア・ヴィキャンデルもかなりの量のアクションを自分でこなしてはいるものの、彼女の良さは引き出せてません。(頑張った彼女がかわいそう)
ララといえば、先にも書いたトレードマークの2丁拳銃。
これはララがトレジャー・ハンターになるまでを描いていて、ラストにこの2丁拳銃のシーンが登場。
まぁ、このシーンが描かれていただけでも安心。(続編のことを考えての伏線)
あと本作の舞台が邪馬台国の卑弥呼の謎を追うというものなのですが、卑弥呼の眠っている墓が妙にエジプト的だったり、あの時代の割に凄すぎる仕掛け、卑弥呼がゾンビみたいになるなど、日本なのに「プリンス・オブ・ペルシャ」みたいな描写が気になりましたが、これはもう無視して観ましょう…(^^;
あとわざわざ香港から日本に行くこともツッコミたいところですが、敢えてスルー♪(ロンドンから直接日本に行って、日本から船に乗ればいいだろ!と言ってはいけません。)
ちなみにこの卑弥呼って設定、どうやら2013年に発売されたゲームにも登場しているらしく、これをベースにしてるんだとか。(アナも登場しているらしい)
※自分は「トゥームレイダー」というゲームは初期のしかプレイしたことがありません。
そして意外なキャストにクリスティン・スコット・トーマスやドミニク・ウェストの出演。
特にドミニク・ウェストは「戦場からのラブレター」でもアリシア・ヴィキャンデルの父親を演じていて、本作2度目となる父親役。
個人的に嬉しかったのがダニエル・ウーの出演。
アクションもこなせるんだから、もうちょっと出演シーンを増やして欲しかった…。
キャンプ場からララと離れて、ラストまで一切関わらないのが残念…。
ちなみにアンジー版でララの父親役を演じたのはアンジーの実の父親ジョン・ボイド。(その後、絶縁)
2作目のポスターではアンジーが着ている衣装で乳首が写っていて、それを製作会社がCGで勝手に修正。(乳首を消した)
それに対してアンジーが激怒したというエピソードなんかもありました。
今回のリブート。
アンジーはこのシリーズで女性ヒーローのアイコンとなりましたが、アリシアはこれを越えることは可能か!?