待ちに待った「ABBEY ROAD」50周年記念盤!
発売は27日(世界同時発売)ですが、アルバムの発売日が1969年9月26日発売。
世界45ヵ国以上の国でCDの発売を金曜日に統一したため、何だか1日違いってのが逆に気持ち悪くなっちゃった…ま、しゃーないか。
今回Getしたのは完全生産限定盤の"スーパー・デラックス・エディション"。
CD3枚+Blu-rayオーディオ1枚の計4枚のディスクに100Pのブックレットが付いたもの。
今回も本編のDisc-1はジャイルズ・マーティンとサム・オケルによる2019年ステレオ・ミックス。
ベースとドラムの音が抜群に良くなり音圧が上がり迫力は増しましたが、その分ボーカルが小さくなったような気がする曲もある…。("Oh! Darling"はボーカルに迫力が出た!?)
元々音が良かった為、2009年版リマスターはほとんどがノイズ除去や細かい修正のみだったのに対し、2019年版ミックスは左右に振られていた楽器の音が真ん中に集まり、まとまった印象。(音もかなりクリアに。)
ストリングスの音の広がりは素晴らしく、今回の2019年版ミックスはこのストリングスが白眉だと思う♪
しかし普段なかったボーカルが聴こえたり("Come Together"のアウトロ等)、ギターがカットされていたり("I Want You(She's So Heavy)"等)と前回「THE BEATLES」(WHITE ALBUM)50周年記念盤同様にまたイジってる…(´・Д・`)
ちなみに面白かったのは"The End"でのギターソロ。
2009年版リマスターは真ん中だった3人のギターソロが見事に左右に振り分けられていて、家の軟弱オーディオ(一応マランツのユニットにボーズ&ヤマハのスピーカー)でもはっきりと分かるほど。(ポールが左
、ジョージが右、ジョンが真ん中)
まぁしかし前回の「THE BEATLES」と同じように元々カットされていた音を復活させたり、逆に本来あった音を消したりするってのは個人的にはどーなのよ!って感じ。
ジャイルズは「もし今のテクノロジーで当時アルバムを作っていたら~」って言ってたけど、そんな"もしも"をいちいち形にしてアルバムを発売するなっつーの!
一応、完成されたものとして世に出たんだからね。
せめて"2019年版リマスター"で良いと思う。
違和感でしかない。(「こういうのを待ってました!」って人おるんかな?)
Disc-2、3の"SESSIONS"はセッションの日付順で収録されているらしく、(「THE BEATLES」は収録曲順で配置されていた)、これにより長年ずっと1968年に録音されていたと思い込んでいた"Goodbye"のデモが1969年2月と判明…いやぁお恥ずかしい…(*´・ω・)
その他にも本で読んで知っていた"The Ballad Of John And Yoko"のレコーディングでのジョンとポールとのやりとりも実際音源で聴くと感動もの。(但し、会話の部分は別テイクからくっつけたらしい…。)
"Her Majesty(Take1-3)"は最後の一音まで収録されているやつで、昔ブートで最後の1秒を聴きたい!と思い、必死に探して聴いた時を思い出しました。(確か「RETURN TO ABBEY ROAD」だったっけか?)
そして今回の50周年記念盤最大の注目がDisc-3に収録されている"The Long One(Trial Edit & Mix)"。
これは"You Never Give Me Your Money"から"The End"までのメドレーの仮の完成版で、"Her Majesty"が元々の位置("Mean Mr. Masterd"と"Polythene Pam"の間)に収録されているバージョン。
"You Never Give Me Your Money"のカットされていたコーラスやバックのストリングスとかもまだ収録されておらず、"The End"のボーカルが入ってないなど聴きどころ満載のトラック。
個人的にはその次の"Something(Take39-Instrumental-Strings Only)"がヤバい!
これ、まんま映画音楽的じゃん!
来年はいよいよ"あのアルバム"が登場する訳ですが、ブートの量からしたら一体何枚組になることやら……。(「THE BEATLES」50周年記念盤が7枚組だったしな…。それより多くなりそう…)
まだまだお布施は続く…。(*´・ω・)