花＊花＊花　２

うちには古い柱時計があります。
今も元気に施設で暮らす母方の祖母からもらったもの。
私は祖母＆母にそっくりなので、三人が並ぶと、それだけで四半世紀の時の流れを感じることが出来るのですが（笑）、そんな祖母が７０代半ばまで一人暮らしをしていた部屋で、時を刻み続けていた柱時計です。
施設に入る際、アパートを片付けた時にもらってきました。

　
ぜんまい式になっている、振り子仕掛けの柱時計。
レトロな木目、塗料が剥がれかけた文字盤。
そして、ねじを巻くと、今でもカチコチカチコチ・・と時を刻む懐かしい音がします。

独身の頃、祖母のアパートに遊びに行くと、居間の灯油ストーブにはたいてい鍋がかけてあって、中にはいつも絶妙な味付けの大根やら山菜やらの煮物が入っていました。
「食べナー」と言ってくれる祖母のクシャクシャの笑顔。
おなかがいっぱいになって、瞼が重くなってくると「少し寝ていきんシャイ」と、みかん色の毛布を出してくれて・・。
ソファにごろり寝転ぶと、カチコチカチコチ・・・静かな祖母の家に響く柱時計の音が、子守唄のように聞こえてました。
懐かしい安心感に包まれて、遠のいていく音と記憶。

そんな柱時計の音が忘れられなくてもらってきたのに、夫や子供達は、規則正しくカチカチいうのが耳障り。
気になって仕方がないと言うので、泣く泣く押入れにしまいこんであります。

今はいろいろな時計がありますよね。
自動的に時間を合わせてくれる電波時計や電池交換が不要なソーラー式など、便利で、おしゃれなものがいっぱい。
でも私は、このレトロな柱時計が好き。
ねじを巻き忘れると止まってしまう、そんな当たり前の不器用さに人間的らしさを感じるから。
いつか夫の耳が遠くなるか（笑）、気ままに一人暮らしを送るときがやってきたら、柱時計を出してきて、時を刻む音を聞きながら、花を愛でて暮らしたいと思っています。
時々、椅子に上がって、振り子のねじを巻きながら。
・・ささやかで壮大な夢ですね。

さぁ、今日は大晦日。とうとう２００６年も終わります。
一年間おつきあいくださって、ありがとうございました。
どうぞ光に満ちたよい年をお迎えください。
２００７年もよろしくお願いします。

写真はおとといの公園です。
息子にせがまれ、ソリすべりをしに出動しました。
公園の築山では、何本ものソリコース、ミニジャンプ台もできていて、他にもたくさん子供が遊びに来ていました。
絶叫しながら宙を飛ぶ息子。
全身雪まみれの笑顔を見ていたら、大掃除も年越しの買い物も仕事関係の書類も忘れて、子供に戻りたくなります。

１２月も終わりだというのに、昨日は一日雨でした。
年末に雨が降るなんてことは、札幌ではとても珍しいこと。
冷たい雨ではなかったのに、雪は、シャーベット状になりながらも、消えることなく残っています。
やはり根雪なんですね。
窓から、初めての雪景色を見つめているのは、静岡産のパーシーカラー。
暖房を絞った部屋で育てたもので、リビングのぐにゃぐにゃパーシーとは違って、徒長はわずかで、しっかり咲いています。
「雪景色ってきれいだね」「さわってみたい！」「冷たそー」
にぎやかなおしゃべりが聞こえてきそう。

アドベントカレンダーで毎日毎日、お菓子を食べまくった子供達、当初の予定通り、クリスマス明けに歯科検診へ。
小学校の学校歯科医もしている熱血先生、今回も熱〜く語ってくれました。
「お母さん、いいですかー！虫歯は生活習慣から・・」お手製のアドバイスパンフレットつき。
いつもここに来ると、心を入れ替えて歯磨きしようという気持ちになるのよね。１週間くらいだけど（笑）

個別にプリントしてくれる「お口の健康手帳」には、「歯の汚れ診断書」なるものまでついてました・・。
きちんと磨けてない部分が赤く表示されてます。
娘の磨き残しは、１７.７％！！（どうやって、調べてるの？）
虫歯は奇跡的にゼロでしたが、非常に危ないです！と言われてしまいました(^^ゞ

　そんなこんなで、年末を迎えつつあるshuku家でした。
　　　　皆さんは、お正月はどうされますか？
　　　　　　　うちは今年も家族で新しい年を迎える予定。
　　　　　　　　　　　 　元旦は初売りめぐりかな。

クリスマスは、料理３：ケーキ７の力配分でいきました。
市販のローストチキンを使ったサラダ、冷凍パイシートを貼り付けて焼いたコンソメスープ、クイックグラタンを使ったドリア・・ケーキのあいまに準備したものはこれだけです。
あとは全ての力をケーキに集中！

まずは朝からシュークリーム作り。
鬼門の生地作り、レンジでやると失敗しないことを知った私。
ホイップとカスタードを１：１で混ぜたクリームを入ったミニシューがゴーロゴロ。

そして次はスポンジ。
今回は、ココアを混ぜたロールケーキ生地にしました。
この生地はバターが入らないので、軽い口当たり＆ローカロリー（といっても、全体がコテコテなので、微々たるものですが）
この２つが完成したとき、時刻は１１時。
まだまだ余裕がありますね。

買い物行って、部屋の掃除を済ませて、料理を仕込んで、いよいよデコレーションへ。
ここで焦ってはいけません。
いわゆる基礎工事、慎重にひと過程ずつ作業を進めます。
長方形に切ったスポンジを、イチゴと生クリームをサンドして重ね、周りにもクリームをペタペタ。
薄くスライスしたイチゴで、台をぐるりと飾ります。

さぁ、いよいよシュークリーム登場！
溶かしたチョコを接着剤代わりに積み上げていきます。
冷蔵庫で冷やしながら、少しずつ。
クロカンブッシュをツリーに見たてて、ベルや雪だるま、ブルーベリーで飾りつけ。
ツリーの周りには、削ったホワイトチョコレートで雪を降らせて。
雪の中で咲くバラのキャンドル。
仕上げに散らした赤と緑のクリスマスシュガーは、ちっちゃなちっちゃなツリーの形。
てっぺんに砂糖菓子のクリスマスツリーを載せたら完成です。

　今年のケーキは自信作。
　　　製作時間、途中途切れながらも約７時間！
　　疲れました。燃え尽きました（爆）　でも楽しかった♪
　えっ？味？・・甘くてとってもにぎやかな味がしましたよ。

北海道札幌のサンタさん、準備はいいですか？
にっこりスマイル雪だるまちゃんが、お出迎えです。
我が家はストーブがない（セントラルヒーティングだよーん）ので、煙突はないけど、スマイリーな雪だるまを目印に、ＤＳとボウケンジャー持って、いらっしゃ〜い。

今年の冬は暖かな日が続いています。
カーポート脇の雪だるまも、日があたるとぐんぐん融けて、みるみるやせて傾いていきます。
まるで、ただでさえ忙しい師走に仕事を始めて、ヨレヨレぎみの私みたい（雪だるまみたいにやせてはいないけど）
崩れてきた雪だるまは、通りがかりの小学生に攻撃されるので、２日に一度は、雪を貼り付けて太らせてあげてます。
ちゃんと修復された雪だるまは攻撃対象になりません。
せいぜいフェイスパーツの位置が変わって、雪だるまが困った顔になるくらい。
世の中、雪だるまの世界も外見が大事なのね〜。

さぁ、そんなスマイル雪だるまの隣にチラッと見える雪玉のコロコロ・・気がついたあなたは、相当な『花＊花＊花』通！
雪合戦の準備ではありませんよー。
２０個ほど作った丸い雪玉を、真ん中をあけて、円柱型に積み上げてます。
ミス〇のポンデリングみたいにね（笑）
最初は不安定だけど、夜になったら、冷えて固まるので大丈夫。
御常連の皆様、去年と同じでスイマセン（つっこんじゃやーよ）
暗くなったら、中にキャンドルを入れて、火を灯しましょう。
揺れる炎が雪玉の間からこぼれて、オレンジの世界。
スノーキャンドル・・・幻想的な雰囲気です。

忙しい毎日。
わずかになった今年の残り時間が、加速度的にこぼれていく感覚に飲み込まれそうになりますが、ちょっと呼吸を整えて、しばし灯りを見つめましょ。
１０秒間でも、たった３秒でも。
クリスマス、そして暮れ行く年に思いを馳せるひとときを。
聖夜の夜。暖かい光をあなたにプレゼント。

　　我が家のおうちクリスマスは今日の夜！
　　　　　　　　　　　　朝からキッチンに入りっぱなし？
　　　　　　それとも、クリスマス仕様の
　　　　　　　　スーパーのお惣菜コーナーに直行？
　　　　さぁ、答えはどっち？どっちの料理ショー！！（続）