「肩こり」の多くは、日常の悪い姿勢や、長時間、同じ姿勢を続けることで発生すると言われています。(特にパソコン、ゲーム、携帯電話など)
「肩こり」ほど、よく知られた症状にもかかわらず、「肩こり」がなぜ起こるのかというメカニズムは、医学が発達して現在でも、明らかになっているわけではありません。
しかし、肩こりの多くは、「首や肩の筋肉の疲労」によるものであることは確かです。
肩をすぼめる動作をしたときに、後頭部から肩にかけて浮き出る筋肉を「僧帽筋」と言い、修道僧がかぶるフード(帽子)の形に似ているところからこの名前がついたようです。
この僧帽筋は、大まかに言うと首筋から両肩、背中全体を包むように張っている外側の筋肉です。
(僧帽筋・・・後頭部、首筋、両肩、首の骨(頚椎7個(椎))の7番目から背骨(胸椎(12個(椎))の12番目の、出っ張って、とがった骨(棘突起)から出て、肩甲骨から鎖骨にかけて鳥が羽を広げたように張っている大きな筋肉)
☆ここでクイズです。人間の首の骨(頚椎)は7個(椎)あります。
さて、その首の骨、イヌ、ネコさんは何個あるでしょう?首の長いキリンさんは何個?くじらさんは何個あるでしょうか?
この僧帽筋は肩こりが起こる場所とほぼ一致しているところから、肩こりともっとも関係の深い筋肉だと考えられています。
僧帽筋は、仕事、勉強、パソコン、ゲーム、携帯電話などを、比較的、同じ姿勢で、長時間実施しているときに、重い頭(ボーリングのボール一個分の重さ)を、一定の角度に保ち、肩甲骨が背中から浮かないように胴体に固定する働きをします。
また、両腕を支え、物を持ち上げるときにも主として働くのも僧帽筋です。
したがって、日常生活をしていく上で、知らず知らずのうちに僧帽筋をオーバーユース(酷使)してしまい、僧帽筋の使いすぎ→筋肉疲労→肩こり(頚肩痛・・・けいけんつう)の発生という図式が考えられます。
今日はここまで、続きは次回へ。


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