立春が過ぎたとは言え、雪が降る2月。
本年もカート大会が始まった。
今年は年間で9戦を行う。9戦を行うのも理由がある。
『2009年のK-TAIで表彰台に立つ』
これが目標なのである。
2008年のカートの総合ポイント上位をエースドライバーとして2009年に開かれるK-TAIに参戦するのである。
K-TAIとは?
正式名称は「エンデュランスカーニバルもてぎKART耐久フェスティバル「K-TAI」と言う。
ツインリンクもてぎの本コース(全長4.5km)をカートで走行するというもの。
カートと言っても、本格的なレーシングカートである。200ccのエンジンを積み、直線で120キロのスピードが出るマシンである。
開催は8月の第1週に行われる。しかし、レースであるため、レーシングスーツ、ヘルメットを着用。真夏の過酷な耐久レースなのである。
私も参加しましたが、「暑くても楽しい」の一言に尽きる。
車幅も車ほど無いので、カーブもそこまで苦にならない。しかし、体感速度があり、F1のマシンに乗ってるかのような感覚が味わえる。
1度参加したら病みつきになる。それほど楽しい。
だいぶ話が飛んでしまいましたが、その「目的」を持ち、本年のカート大会の幕開けとなった。
<2月9日(土)当日>
朝から天気予報を何度も見る。天気予報は”午前中曇り、午後15時以降みぞれ、18時以降雪となっている。
しかも雪は都内3センチは積もるだろうと予報が流れる。このようなニュースが流れるものだから、TVやPCでの天気予報を何度も確認する。
午前中の天気を見る限り、曇りであるため、通常通りレースが出来る状態。
12:00に1本の電話が鳴った。本日参加のM葉さんからだった。
「今日カート出来るの?」と、やはり天気を気にされていました。
「やります」。カート場から無理だと返事が来ない限り、端から行う気満々でした。
集合時間は16:00。移動中も雪や雨の気配は無い。ただ、気温はかなり低めに感じます。
予報では15:00にみぞれだったのですが、みぞれも降る事なく、時計は15:30を過ぎました。
空の様子を見る限り、まだ雪雲らしい雲は見当たらない状態。
16:00になる頃には今回の参戦者となる皆さんが勢揃い。一人もキャンセルになることなく、全員参加で第1戦を迎えることになりました。
レース開始前。ずらりと並ぶマシンのナンバーを確認し、準備を始めます。

新東京サーキットのコースには、先週末に降った雪がまだ残っている状態。山から下りてくる冷えた風が吹くと寒さを感じます。
いよいよ予選のスタートとなります。
(ここからは私もレースに参戦するため、写真がありません。予めご了承下さい。)
新東京サーキットのコースは全長936メートル。メインストレートは150メートルあるコース。
ヘアピンでのGは体重の3倍の重力がかかると言われています。体を支えようとする筋肉の力が必要となるため、カロリー消費量もあり、モータースポーツと呼ばれる所以はここにあります。
但し、表面的な寒さは感じます。手はグローブを着用するものの、風を受けますので冷たくなります。
今回の予選は5分間。この5分間のベストタイムで決勝のグリットが決まります。
コースを周りながら、まずはタイヤを暖める。外気温が寒いため、タイヤが温まらないうちに攻めるとコースアウトかスピンにつながります。
5分の予選はアッという間に終わり、ピットロードに戻ります。
2分後には計測器によるタイムが出され、決勝のグリットが決まります。
決勝のTOPタイムは0’48.631。最下位でも0’51.948と結構早いタイムが目立った。
<本戦>
雪が降る前に本戦を行うという事と、タイヤが冷めないうちに開始しようという事になり、早々とマシンに再び乗る。
まずはピットロードからグリットに並ぶための走行。
この時、皆さんはとにかく路面とタイヤのグリップを良くするため、ハンドルを左右に切りタイヤを暖める。
グリットに全員並ぶ。皆一点を見つめる。スタートシグナルを見る。
赤い光が三つ点灯し、消えた時がスタートの合図。
シグナルが消えたと同時に、アクセルをベタ踏みにし、一気にストレートでスピードを乗せる。
第1ヘアピンで団子状態になり、3台がスピン。そこを交わし、次のヘアピンへ。
ブレーキのポイント、かけ方、ラインの取り方でタイムに差が大幅に出る。
3周もすると、既に1秒ほどの差が出てしまう。これがカートレースの面白い所。
私事になりますが、今回の目標は0’50秒台を切るを目標に走行。今まで良くても50秒台。平均で51秒であった。
カートを乗ると、日頃のドライビングが変わります。ブレーキポイントやアクセルワークなどマシンをどのように、どの方向に向けるかという事、また荷重のかかりなどのスキルが身に着きます。
レースも中盤に差し掛かり、コースに馴染むと走りが楽しくなってきます。
ストレートを通過する際に見えるラップタイムを見ながら、次はもっとタイムを縮める事ができるな・・次はブレーキをもっと軽く踏もう・・など、自分の走りに余裕が出てきます。
(しかし、実際は私のような走りは良くなく、タイムが良い人の走りは1週が安定したタイムであること)
案の定、もっともっとと繰り返していたため、スピンを3回してしまう。コレがタイムの伸びない大きな理由。
TOPが34周を終え、チェッカーフラッグが振られる。レースの終了です。
ピットロードに戻り、マシンのエンジンを止め、ヘルメットを脱ぐ。
汗はかかないものの、寒さをそこまで感じていないのは、やはり筋肉を使って体を動かしている証拠であると感じる。
レース後は、参加者の皆さんで話が盛り上がる。
もちろん笑顔が耐えない。レースを終えると、皆笑顔になる。
レース結果が出ていよいよ表彰式が始まる。
各1戦ごとにシャンパンシャワーとトロフィーの授与があります。

第3位は事務局のS監督。予選では1位のタイムを出していました。
第2位は昨年2007年の年間チャンピオンであるK本さん。
そして1位はI瀬さん。毎回、奥様とお子様を連れてお越しになっていますが、今回は単独での参加。
「息子にいい報告が出来る」と満面の笑みで微笑んでいました。
シャンパンシャワーを行い、トロフィーの授与。
皆さんの笑顔が一番輝く瞬間です。
最後に全員揃っての記念撮影。

雪も降らず、楽しく、熱くカート第1戦を終えました。
2008年のカート大会のスケジュールと申込みは
EVENTページでご確認いただけます。
我こそはとお思いの方、カートに乗ってみたいという方は是非ご参加ください。
また、DQCC KART-CUPでは、家族でカートをお楽しみいただく体験走行の枠を設けております。
12歳以上であれば参加可能となりますので、是非、ご家族でカートを体験して下さい。
ヘルメット、グローブなどはレンタルできますので手ぶらで参加できます。
次回は3月に大井松田カートランドにて第2戦を開催します。
皆様からのご参加をお待ちしております。

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