今日は「シン・ゴジラ」を観て来ました。
日本でのゴジラ作品は「ゴジラ ファイナル ウォーズ」以来12年ぶりの復活。
「エヴァンゲリオン」の庵野秀明氏が総監督&脚本、樋口真嗣氏が監督&特技監督を務めたというゴジラ。
観る予定もなかったのだが、あまりの高評価ぶりに本日予定していた「ターザン :REBORN」を急遽キャンセルして鑑賞。
まず観ての感想…
「これ、面白いのか?」
庵野演出なのだろうが、早口でしゃべる官僚たちや随所に登場する登場人物の肩書きやら名前やら兵器の名前やらの字幕…。
しかも登場人物の名前等の字幕はもはや何の意味もない…。(ホント無駄)
演技もベテラン俳優以外はみんな棒読みで下手くそ。
ちょっと酷すぎです。
特にアメリカ国務省のエージェントを演じた石原さとみがかなり酷い…。
ハーフの設定なんだろうけど、日本語の合間に入る英語がかなり違和感がありました…(まぁ、かわいいけどね)
で、今回のゴジラは歴代最大となる118.5m。
それまでは2014年に公開されたアメリカ版「GODZILLA」の108mが最大でした。
で今回のゴジラですが、第1形態のゴジラなんかはまるで安っぽい特撮映画を観てるかのような姿で、ある意味一番驚いたかも。
本作でも3.11や安保法案、日本政府を皮肉る演出などは随所に感じるものの、何のメッセージも伝わらない。
主人公矢口の怒りの矛先もどこに向けられたのかもわからわず、ラストには「ゴジラと共存していかなければならない」って言い出す始末…
「何やそれ!」とラストはカットもろともガッカリしてしまいました。
各国の代表たちもほとんど顔も映らず、セリフのみだったし、何のリアリティも緊張感もない。
2014年版「GODZILLA」の方がはるかに人間ドラマを描いていたし、ディザスターとしての演出も数倍良かった。(海へ帰っていったラストも含めてね)
1954年版へのオマージュも感じたし、アメリカ人でもここまで怪獣映画が作れるんだと感じました。
炎に包まれながら歩くゴジラやラストの尻尾の描写など「エヴァンゲリオン」やん!
と突っ込みいれそうになりましたが、ホントのゴジラファンが観たらどう思うんだろ…。
ゴジラシリーズでは第1作目を除いて人間ドラマをほとんど描かないのですが(描けない?)、ゴジラにドラマ性を期待するのはナンセンスなのかなぁ。
人間がしてきた罪がゴジラに反映されてると思うんだが…(核実験とかね)
あえて良かったのは伊福部昭氏の音楽くらいかなぁ…。
「エヴァンゲリオン」の製作を中止してまで庵野監督がやりたかったことってこれなの!?
これを絶賛するのはエヴァファンだけだろう…