※ネタバレ注意
今日は「怪物はささやく」を鑑賞。
世界的ベストセラーとなった児童文学の映画化です。
本作はダーク・ファンタジーもので、「パンズ・ラビリンス」みたいな作風が苦手な人は評価が低いかも…。(個人的には「パンズ・ラビリンス」は傑作だと思ってます)
難病の母親と暮らす少年が木の姿をした怪物との駆け引きを通して自身の感情に気付き成長していく姿を描いた作品。
主演はルイス・マクドゥーガル。
「何か見たことある子だなぁ」と思ってたら、「PAN〜ネバー・ランド 夢のはじまり〜」の主人公だった!
「この子、こんなに演技上手かったのか…」と思えるくらい難しい役を見事にこなしています。
心に闇を抱え、怒りと悲しみの両方を持つ少年の葛藤をうまく表現していて、ある意味驚かされました。(予告観た時、正直そんなに期待していなかった)
そして難病を抱えた母親にはフェリシティ・ジョーンズ。
祖母はシガニー・ウィーバー。
少年に物語を聞かせる木の怪物にはモーション・キャプチャーと声で出演したリーアム・ニーソンという豪華なキャスティング。
映像美がとても印象的で、撮り方も素晴らしい。
ライティングも完璧で演技もみんな最高なのですが、伏線を全て回収出来てない感じが実に残念。
内容はかなり良かったし、ラストも涙が止まらないくらい感動したのですが、何故怪物が12時7分に現れるのか?いじめっ子は主人公のコナーに対して何かの感情があったのか?(コナーを毎回いじめるのだが、コナーを見る目が何かの感情を抱えたように見えた)等の伏線が謎のままだったのがずっと気になります…。(原作にはこの謎が書かれてるのか!?)
そしてこの木の怪物…どう見ても「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のグルートにしか見えず、何か妙な感じだった…(笑)
リーアム・ニーソンは劇中でも亡くなった祖父として写真でちゃっかり出演もしています。
フェリシティ・ジョーンズは「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」でジン・アーソン役をした時に「エレン・リプリーを意識した」と語っていましたが、そのエレン・リプリーを演じたシガニー・ウィーバーとの共演はどう感じたんだろう…(もうすぐ公開の「エイリアン:コヴェナント」に出演しているキャサリン・ウォーターストンも明らかにエレン・リプリーを意識していたしな…)