※ネタバレ注意
今日は「パシフィック・リム:アップライジング」を鑑賞。
これは謎の巨大生物“KAIJU”と人型戦闘兵器“イェーガー”との戦いを描いた「パシフィック・リム」の5年ぶりとなる続編。
監督はスティーヴン・S・デナイト。
出演はジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、菊地凛子他。
オスカー監督となったギレルモ・デル・トロが生み出した新しいバトルアクション作品でしたが、今回は本作が長編映画初監督となるスティーヴン・S・デナイトがメガホンを取ることに。
前作から10年後が舞台。
怪獣ファンが狂喜する(らしい)ほどの完成度で、大迫力の“怪獣バトル”が繰り広げられた前作。
本作は何だか“怪獣映画”ぽくない…。
その理由は明らかで、劇中ほぼイェーガー同士のバトルになってしまっていたから。
おまけにイェーガーがやたらスピーディーに動きすぎて、前作で感じた重厚感(スローな動きで重さが感じられた)が失われていたような。
前作からの続編とはなっているものの、主人公だったチャーリー・ハナムのスケジュールの都合による出演NGをはじめ、主要キャラだった菊地凛子演じるマコが冒頭で早々退場したりとあまり前作への愛を感じない…。
最終戦は東京とのことだが、中国語表記の看板が登場したり観ていて冷める要素がかなり多いのも×…。(東京タワーやスカイツリーのようなシンボルとなる建物すら映らない)
劇中、東京でのバトルでアマーラが脱出カプセルで落ちた場所に一瞬だけガンダム像が映るのだが、その後ろのビルが何と“アナハイム・エレクトロニクス”と書かれている!
ちなみにアナハイム・エレクトロニクス社はガンダムを作った会社なのですが、アナハイム社って日本にあったか???(このガンダムへのオマージュともとれるシーンにより本作は純粋な“怪獣映画”ではなく、ロボット映画だと思った)
それならガンダムを作れよ!なんて思ったり…。
シャオ産業が作ったドローン・イェーガーが怪獣の細胞の影響により暴走する姿もエヴァンゲリオンを彷彿させるし、怪獣映画というよりはロボット映画。
今回初の製作にも絡んだジョン・ボイエガ。
“スター・ウォーズ”シリーズよりはるかに存在感があり、「もうこっちのシリーズに力入れなよ!」と言ってあげたい…。
前作が好きな人は必ずガッカリする(と思います)でしょう。
ちなみに自分の中の最高だった怪獣映画は2008年公開の「クローバー・フィールド/HAKAISHA」でございます。
これはマジでよく出来ている!