※ネタバレ注意
今日は「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞。
この作品は伝説のバンド"クイーン"の結成から名曲"ボヘミアン・ラプソディ"の誕生秘話、解散の危機までを描いた作品。
監督はブライアン・シンガー。
出演はラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョー・マッゼロ他。
何度も企画されては頓挫したクイーンの映画がようやく公開!
待ち遠しかった…( *´艸)
とにかく本作はクイーンのファンでなくてもその魅力が充分に伝わるほどの出来。
一番の見所は何といってもフレディ・マーキュリーが乗り移ったかのようなラミ・マレックのパフォーマンス!(ラミ・マレックは「ナイト・ミュージアム」でエジプトの王子様役だった人ね)
その反面、この手の映画によくある"事実と違う描写"もかなりあり、やはり美化されて映画化されてしまったな…というのが正直な感想…┐(´д`)┌
特に気になったのは、フレディの生涯の友として知られるメアリーとの出会いと別れた原因、ジム・ハットンとの出会いのエピソード、クライマックスとなる"ライブ・エイド"の前にエイズだと告白するシーン。(ジム・ハットンはウェイターとして描かれ、しかもフレディの自宅でのパーティが出会いの場に変更されていた。※本当はゲイバーで知り合う。)
まぁ、メアリーとの出会いやジム・ハットンとの出会いは映画の為に脚色され事実と違っていても二人の関係性に問題はないだろうからいいけど、特に再現度が恐ろしいくらい高かった"ライブ・エイド"出演前にフレディがメンバーたちにエイズだと告白するシーンは少し違和感が…。
フレディが検査をしてエイズだとわかったのも
メンバーにそのことを告白したのもライブ・エイドが終わってずっと後のこと。
このような脚色をしたためにあのライブがめちゃくちゃ美談になってしまっていたのにはちょっと複雑な気持ちに…。(それを踏まえるとこのライブのフレディのパフォーマンスや名曲たちの歌詞の意味もまた違って聞こえてしまう)
しかもその"ライブ・エイド"で演奏した"Crazy Little Thing Called Love"がカットされている!!
エルヴィスに影響を受けまくったクイーンの名曲ですが、歌詞の意味を映画のメッセージ(特にメアリーとジムが舞台袖でステージを見ているなら)と関連付けするなら絶対にカットしちゃダメな曲でしょうが!(*`Д')
その他にも"Bohemian Rhapsody"をコケにしたレイ・フォスターも実在しない人物。
そのレイ・フォスターをマイク・マイヤーズが演じていたのが面白い!(彼は大のクイーン・ファンとして有名)
製作にブライアン・メイとロジャー・テイラーが絡んでいるので、これでOKとした理由はわかりませんが、クイーンのファンじゃない人たちはアレが事実だと思うのでは!?
映画としてはめちゃくちゃ良かったし、ラストの"We Are The Champions"で泣かそうとしてるのもよ~く分かりました。(実際にウルッときたしね)
ただ、本作を通してクイーンの魅力を存分に感じてくれたらなと思います。
※あとボブ・ゲルドフのクリソツ度も見逃しちゃあいけません!
ちなみに監督のブライアン・シンガーもゲイを公言しています。(素晴らしい監督の一人ですが、残念ながら本作完成間際で監督を降板)